犬のしっぽ ブログ
- 2010年9月 4日
隣人
私は、ついにエアコンを使わないで、
窓とドアを開けてこの夏を過ごした。
畑を隔てた隣の家族が何人いるのか未だに知らない。
きっと来年も彼らの名前も知らないだろう。
インターネットのある寂しくない田舎は私には便利だが、
私の選んだ無意識は
北半球の人間は南半球の人間がどんな生活をしているかを
知らない理由を説明できる。
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- 2010年9月 2日
インテグリティ(統合力)
言葉を単純にするのは知識ではない。
経験である。
理解を単純にするのは経験ではない。
統合力である。
統合力は
けっして人間独自の仕事ではない。
それは人間をとおして
流れ出るだけのものである。
統合されたものは
物質であれ、人間であれ
信頼できる完全性、
ある種の高潔さを備えている。
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- 2010年9月 1日
鋳造技術
貨幣は印刷された自由である。
お金は自由と交換できるが
しばしば鋳造された偽の幻想にすり替えられる。
印刷されたすべての富は
われわれの実際の借金である。
この単純すぎる経済原理を発明したのは
自由を鋳造し、欲しいだけ貨幣を印刷している連中、
グランチである
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- 2010年8月31日
思考言語(thinktionary)
シナジェティクスは
どんな科学的分野よりも
構造とパターンを発見してきた。
シナジェティクスは
形態学ではない。
まして
3次元幾何学ではない。
なぜなら、
例えば、テンセグリティ原理は
生物形態の抽象化やその模倣からは
発見されなかった。
その独自のバックミンスター・フラーの
思考方法を想起するだけで十分だろう。
シナジェティクスは
メタフィジックスである。
瞑想よりも
対話よりも
そして、
モデリングよりも、
知識から学ぶことをより少なくすべき
新しい思考である。
経験を置き換える言葉を
専門分化された特殊な辞書から探すべきではない。
数千年間にわたる概念の牢獄から解放された
シナジェティクスの思考言語(thinktionary)によって
普遍的概念を表すことができる。
この思考言語(thinktionary)は
キャンパスという専門分化された時代遅れの場所では
より少なく学べないだろう。
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- 2010年8月30日
雑草とは何か
先住民を追い出したから
雑草の本来の名前も分類も忘れ去られ、
その機能がまだ発見されていない植物のように見えるだけである。
戸籍のない彼らははいまや侵入者である。
しかし、保護されているのは
退屈な教育を受けた
野菜や花ばかりである。
核攻撃の後
ヒロシマの焼土をエコロジカルに再生したのは
この無数の真の先住民たちである。
アメリカの軍部はこの事実から
世界中の雑草を収集し
いまや遺伝子を分類しはじめているのである。
雑草とは何か?
遺伝子工学が解明する遺伝子コードという知的財産以上に、
植物に対する先住民の自発的な敬意は
植物名の絶対数として表わされ、
その民族の生存に関する包括的知的レベルを表している。
65億の地球人のそれぞれに名前があるように
惑星地球に名前のない植物は存在しない。
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- 2010年8月29日
航海
熟考する(=weighable)とは
錨(イカリ)を揚げて出帆の準備をすることである。
錨が思考を妨げているのではなく
思考はまず錨を抜くことから始まる。
その時、錨の重さは船に移動する。
陸に繋がった停泊生活で身につけた
すべての重量を大地に流す習慣によって、
この重さを除外した航海計画は
とても危険である。
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- 2010年8月28日
都市
庭に集まるどんな昆虫の一日でさえ
合目的な存在に見える。
都市で人間が生活すると、とても稀なシステムが起動する。
ただ存在しているだけの生活。
時間を奪われた生命が作り出す
ある種の免疫システムかもしれない。
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- 2010年8月27日
グランチ
グランチは、
世界規模の大量生産と大量流通のあらゆる投機的企業を創始するために
すべての金融資産を支配してきた。
非共産主義圏の金融クレジット・システムを
意のままに動かすことができる。
グランチ(GR-UN-C-H)とは
全宇宙から真の富を現金化して奪う
見えない超法人格的な泥棒(GRoss UNiverse Cash Heist)〉を意味する。
負債総額、約64兆円のリーマンの破綻でさえその配当金額には及ばない。
1980年代のグランチはすでに一兆USドルを越える配当金を毎年支払ってきた。
そのグランチについて、われわれはあまりにも無知である。
『グランチ』は、1981年に出版された『クリティカル・パス』の直後に書かれた
バックミンスター・フラーの最晩年の著作である。
彼はあらゆる構造の歴史を扱った。
グランチという世界権力構造(Power Structure)も含まれたのである。
1960年代に書かれた
『宇宙船地球号操縦マニュアル』に出てくる海賊のアナロジーは
『グランチ』ではいっさい使われなかった。
それゆえに、
『宇宙船地球号操縦マニュアル』ほど理解されるまでに
半世紀の懐胎期間を必要とした。
同時に、グランチはますますひとびとの驚異になりつつある。
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- 2010年8月26日
独創性
若者にとって独創性の獲得は
うねぼれと希望の闘争に始終する。
しかし、うねぼれと希望の闘争は短命である。
独創性が生まれるには
恐ろしい断崖の端まで行く勇気がなければならない。
その勇気とは、
社会的孤立や経済的貧困に対する受容のためではなく、
言語の牢獄から脱出するための
新しい概念の獲得のための孤独な闘争に耐える勇気であるはずだ。
途絶えがちな、しかし真に孤独なこの闘争は
しばしばその過程自体が独創的になる。
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- 2010年8月25日
定数
定数は存在する。
電子や陽子、中性子の静止質量などは不変である。
しかし、すべての標準は変容する。
標準は存在しない。
定収入や消費税、高速料金
定額制のエネルギー料金や携帯料金、
そして国会の議席数など、
社会は「任意定数」という標準だらけである。
宇宙の定数の発見者よりは、
古い「任意定数」を陳腐化し
「未知の定数」を法律言語で標準化する人のほうが
圧倒的に多い。
古い任意定数を、
また別の任意定数に置き換えてみせてる
このテクノロジーこそ
21世紀の最大の標準である。
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- 2010年8月24日
モバイラー
グローバル社会では遠隔地から
地球の隅々までの情報が
手に入ると思われている。
世界中の貧乏人が持っているのは
役に立たない情報と借金だけであるが、
グローバル社会の真の金持ちは
地球の隅々にまで親戚や友人をもっている。
彼らは季節毎に移動している。
人間が互いに交流する(そして時には交配する)には
移動する時間とお金が必要である。
貧乏人は家を買うことによって
より移動する傾向を無視できる。
インターネット付きグローバル社会は
まだ19世紀だ。
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- 2010年8月23日
アイデア
金を稼ぐ人は金を使っている。
金で金を稼ぐように、
アイデアで稼ぐ人はアイデアを使っている。
そのアイデアがお金で買えるから。
最高のアイデアは原理である。
原理は無数に存在するが、
自然は金で買えないように
原理をデザインしている。
つまり、人間が考えなかった概念(イデア)で。
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- 2010年8月22日
現金製造システム
農薬を使う先住民はいない。
農薬を買うシステム(=補助金制度)が
世界中の先住民を追い出したのだ。
補助金制度とは
大多数の都市納税者は知らない
現金製造システムである。
先住民を追い出した見返りと同時に
食料生産過程での農薬使用は、
「消毒」作用という概念に変換される。
そして
都市納税者は
消毒済みの高コストな食品を買い続けている。
この「消毒」作用によって
有機体生命体の内部に蓄積される毒を排出するシステムを
自然はデザインしなかった。
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- 2010年8月21日
メール考
考えるときに時計を見るのは悪い習慣だ。
メールを読むのも控えよう。
重要なメールを送信する機会が
ますます失われるから。
送信よりも受信が多い生活は
エントロピー的だ。
太陽系では
もっと考合成をしよう。
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- 2010年8月19日
ねじれ
国会議員もメディアも
「ねじれ」国会という概念を頻繁に反復している。
自然界では「ねじれ」は
スパイラル(渦巻線=spiral)か
ヒリックス(コイル状螺旋=helix)である。
日本語では共に「螺旋」であるが、
蚊取線香のような螺旋はスパイラルであり、
2重螺旋のDNAではヒリックスが正しい。
ではなぜ自然界では、
このような「螺旋」が頻繁に形成されているのだろうか。
直線以外で成長するときの最短距離の経路を形成するからだ。
螺旋とは回転運動の軌跡であり、軸回転のないシステムは存在しない。
(地球も月、太陽系そして銀河系もそれらのより外部から観察すると
螺旋運動を形成する。)
現在の国会がねじれているのは
見えない権力が選択する最短経路だからである。
つまり、いまや権力構造は有機体のように
螺旋を描きながら確実に成長している。
螺旋はDNAのようにもつれにくく、
柔軟な安定した構造でもある。
ねじれをつねに排除するための
二大政党政治的民主主義とメディアの
ねじれに対するナガティブな言説は、
このねじれ構造の真の機能を見えなくするために
権力自体が作り出した偽装なのかもしれない。
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- 2010年8月17日
功利主義
人はよりよいモノを選ぶ傾向がある。
低級な喜びよりも高級な喜びを選択できる。
しかし、資本主義と共産主義は共に
生まれてからは選べない。
この功利主義のデフォルトは、
政治革命(=戦争)でなければ
変えられないことを意味している。
ここに最大の資金提供とその金利が発生する。
このデフォルトについての
アカデミックな研究は現在も禁じられている。
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- 2010年8月16日
魚屋のリダンダンシー
お盆が始まる直前の
大きな生蛸の足1本は1500円だった。
翌日、きれいな赤いゆで蛸になって750円だった。
さらに翌日はぶつ切りで半額になっていたが、
パッケージも半分の大きさになっていた。
魚屋の蛸の100グラムあたりの価格を変えたくない戦略は
誰かに買わせるチャンスを増やすアイデアになったかもしれないが、
鮮度が落ちても蛸の価値を下げないのは
経済学に反している。
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- 2010年8月15日
家(内)と外
家で仕事をするのが好きだ。
最近は家で講義もできる。
考えてみれば、
私はこの20年間ほとんど家にいる。
その間に6回も引っ越したので
このねぐらはけっして固定的なものではなかったが、
家で経験することは
夜の裏庭のように
いつも銀河系に続いている。
私はできるだけ家から出かけないで
「外」にいたい。
人間はこの「外」からやってきたから。
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- 2010年8月14日
静的な幾何学
お金と富の違い、そして
産業と銀行と有価証券の機能とそれらの相互関係についての
経済学を理解することと
科学と工学そして教育一般の欠点を発見することが
含まれないシナジェティクスの学習は
堕落した静的な幾何学(=シンメトリー)である。
自然に存在する
どんな「構造とパターン」も発見できないだろう。
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- 2010年8月12日
下ごしらえ
テレビの料理番組で
簡単な焼きそばのレシピを紹介していた。
5分でできるレシピに興味があったが、
料理人は「下ごしらえ」から
5分と紹介していた。
あらゆる仕事の99%は、
「下ごしらえ」に費やされている。
学習と労働のほとんどは、
環境の整備にある。
もしそうでないなら
あなたは21世紀の新たな奴隷の条件を備えている。
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- 2010年8月10日
秩序
多くのものを理解したが、
何も発見しなかったことは矛盾しない。
真に自然を理解する方法こそ
経験したことを秩序づけることによって
発見するしかないからだ。
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- 2010年8月 9日
夢
夢は逃げない。
逃げるのは足の生えた人間のほうだ。
夢は消えるのみである。
誰にも気づかれずに。
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- 2010年8月 8日
こだわり
こだわっているときには
案外何もできない。
何も新しいことは
認識していないことがある。
しかし、物事を現金化または取得できるときは
こだわりの結果だ。
このシステムでは
認識と現金化は同じ言葉(realization)で語られる。
言葉は最大の発明に違いない。
支配するために
支配される側に気づかれないのだから。
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- 2010年8月 7日
テクノロジーの定義
人間がどんな生命にも容認される方法で
基本的な環境の変化に適切に意識的に関与できる
テクノロジーはつねに発見されてきたにも関わらず、
人間は最良のデザインを生み出せる
という幻想を抱いてきた。
魅力的になりたいという欲望を実現する
デザイナーに過度の自己愛を許してきたのは
われわれの弱点からではなく、
テクノロジーの定義がまだ暗黒時代に属しているからだろう。
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- 2010年8月 6日
黒い最短距離
ピカドン(ヒロシマ原爆)で
一瞬の内に焼かれて吹き飛ばされたという。
しかし、次の瞬間に大量の人間が
川の水と建物の破片とが一緒に吸われて
上空に螺旋を描きながら
成長して黒いキノコの笠を開こうとしていた。
巨大な核エネルギーは最短距離を選んだのだ。
原爆で吹き飛ばされたのではなく吸引されたのだ。
大量の放射性物質は1時間後には上空一万メートルまで上昇した。
これが黒い雨となって
夕立のように激しく降下した。
ヒロシマ平和記念館で今日も上映されている原爆の瞬間のCGは
科学的に根拠をもたない黒いキノコの成長である。
これらを監修した物理学者たちは
原爆を巨大なダイソンの掃除機と見立てていないようだ。
つまり、吸引と排気が動的に均衡したトルネードと
同じとは考えていないのである。
この兵器は2種の機能から成り立っている。
核爆発エネルギーによる大量殺人と
大気圏を利用した放射性物質の吸引とその効果的な拡散である。
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