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ヒロシマノート Archive

  • 2008年5月11日

スカイプ

この瞬間にスカイプを使っている人類は1千万人もいない。
電話を使ったことがない人類はまだ40億人以上もいる。

世界中を旅してみよう。
飢餓が殺人であることに気づくだろう。
教育が奴隷化であることに気づくだろう。

都市は、淀んだ未来にすぎない。

  • 2008年5月 6日

宇宙のテクノロジー

地球は内部に核分裂の原子炉を持っている。
ウラン以外の金属資源は、一度使用しても回収・再利用できる。
だから、地球を構成する重い元素による核分裂反応は地球のコアに移動したのである。

地球誕生時に既に構成物として存在した始原核分裂生成物(核種)と、
重い核種の自発核分裂反応と中性子誘起の核分裂反応により生成した核種がある。

これらの天然核種とは別に、第2次世界戦争から始まった
人類の原子核構造破壊活動(=間違って太陽系内の平和利用と言われている)
により新たに追加された人工の核種がある。

人工の核種はすべて地球表面で増加している。
これは宇宙のテクノロジー(=資源の偏在化)に反している。

  • 2008年4月24日

責任

巨大プロジェクトに従事させる開発者に
プロジェクトに見合った責任をもたせないのは、
知性が低下するからである。

政治家が兵器の製造や購入の権限を軍部の専門家に委譲したのは、
政治家もまた責任よりも知性を重んじたからである。

あらゆる兵器はこうして開発されている。  Y.K

  • 2008年3月14日

絶縁


昨年畑の中で発見されたジョジョはついに
去勢手術をすることになった。
そして、手術時の血液検査で猫エイズに感染していることがわかった。

セックスで感染するのは病気だけではない。
種族維持への欲望だ。

温暖化対策で燃料電池の実用化を意図的に遅延させて
ついに原子力発電を全面的に肯定したように、
人間のこの欲望が、宇宙的存在とは絶縁している可能性がある。

増えも減りもしない宇宙のエネルギーを
つねに独占したがる種は存続できないだろう。 Y.K

  • 2007年11月15日

一枚のネガフィルム


父のデジタル写真技術の習得期間は3年余りを要したが、
その間、スキャナーの高精細化、顔料・染料に関する
黒インクの改善など目覚ましいものがあり、
原爆ドームの一枚のモノクロ・ネガフィルムに託した
半世紀前の彼の記憶は鮮やかに蘇ったのである。

彼は暗室不要のテクノロジーを確信できた。
そして今、残りの2万枚のネガフィルムから第2作目に挑戦しようとしている。

学習に年齢は存在しない。
社会が人間の能力の限界に関する様々な概念をつくり出している。  Y.K

  • 2007年10月31日

誕生日


88歳の父の誕生日は、デジタル写真の最終仕上げのため
彼の明室(Loght Room)にいた。
銀塩写真の等価物はG5でも動きづらい。
半世紀前の原爆ドームのスキャン画像はついに200Mを超えた。
それにマウスからペン型タブレットに変えたので、慣れるまで余裕がない。
いつもの明室からのスカイプ会議は中止だ。

その帰り、霧がかった夜の中国山脈のドライブで
危うく何度も衝突しかけたのは、
ぶきっちょな狸が3匹、
かわいらしい野ウサギ2匹、
流線型のアライグマ1匹、
そして
3つの流星。

私は家を出てから初めて彼の誕生日を一緒に過ごした。
みんな写真展に招待しよう。

宵の金星が山の端から見える頃、
やっと井戸水を湧かしたお風呂に入っていた。 Y.K

  • 2007年10月 4日

最後の帝国


昨日の午後は 父のアトリエの<明室(Light Room)>に閉じこもっていたが、
新バージョンをダウンロードする間、
アトリエの位置をグーグルマップで確認していた。

このアングルは風景写真家を自負する父には
まったく馴染みながない。
彼は、衛星からの視野が、超望遠レンズと超広角レンズの
対立する2つの機能を備えていることにいち早く注目していた。

しかし、人間の視野角でも超広角レンズでも
一つの球面を同時にとらえることはできない。
これは球の直径とは無関係であることを議論している間に
ダウンロードは終わった。

グーグルは、つねに古い球状地図をインターネットユーザに与えている。
最後の民主主義は同時性を求めるだろう。
しかし、リアルタイムは最後の帝国になりうる。

<現在>はすでに限りなく奪われているから
<明室(Light Room)>で限りなく過去を現像できる。
私は、私が生まれる以前の過去の現像も編集も無限に自由だ。      Y.K

  • 2007年9月 4日

明室作業


毎週かつての暗室でフィルム現像を手伝っている。
視力と体力の衰えた彼には化学反応の管理が厳しい暗室作業が
もはや困難となったからであるが、
最近のデジタル技術では暗室は不要だ。
このあたらしい明室作業(Light Room)は、彼を虜にした。
彼は明るい窓際でいつでも作業を中止できる。

長く保存状態が悪化したまま放置され、
なかば諦めかけていたネガフィルムのデジタル現像が始まった。

ひどく損傷を受け光学的な現像処理では回復不可能と思えた無数のフィルムが、鮮やかにフィルムスキャナーとデジタル補正技術で蘇った時の彼の驚きは名状しがたい。
いったいフィルムにはどれほどの情報が記録されているのだろうか。
モニターに魅入っていた彼は、その瞬間「すばらしい!!」と叫んだ。
私は生まれて初めて彼からその言葉を聞いた。

広島弁が達者な人にはもっとも似つかわしくなかった言動以上に、
それは写真の歴史と概念を塗り替える決定的な事件であった。
デジタル現像では暗室でのフィルム現像と引き延ばし操作が同時にできる。
そして彼はその瞬間に紙焼き技術では不可能な表現技術を
即座に見抜いていたのである。

そこには戦後の時系列的な風景画のドキュメントではなく、
明晰な表現者の視点が再生されていた。
彼は記憶の再生と共にエネルギーに満ちていた。

半世紀ぶりに映像化されるこれらのすべてのネガフィルムに関する
正確な場所と当時の気候や時間、そして使用したカメラとレンズなどの
メタデータの記憶とキーワードタグは88歳の老人とは思えない。

原爆ドームの熱で歪んだ鉄骨の頂部から見下ろした
夕暮れのスラム街に投射される自らの陰鬱なシルエットは
彼の30歳代の代表作の一つになるだろう。

初めて映像化される半世紀前のアーカイブは
老写真家の初めての個展となるに違いない。

私は直ちにこの写真家のアシスタントとして
数万枚のスキャンに耐える高性能なフィルムスキャナーを注文した。
そして、彼のスタジオまでの往復300キロのドライブのために
ipodのFM用のトランスミッターを購入した。

これらのすべてのプロセスは
私にとっては親子関係を超えた明室作業だ。 Y.K

  • 2007年9月 1日

圏外


冷戦は終わった。
しかし、人類の三分の一は、社会主義が支配する圏外に住んでいる。
自由主義経済圏が軍備を強化することを止める理由はどこにもない。 Y.K

  • 2007年8月29日

緑の砂漠


日本が杉だらけになった理由はそれほど知られていない。
杉を植えさせたのは当時の農林省の補助金による林業政策であるが、
広葉樹林を破壊すれば、稲作が肥料と農薬に依存することが半世紀の
アメリカ合衆国にはわかっていた。
稲作には大量の水が必要だ。

米1トンを収穫するまでには30トンの新鮮な水が必要だ。
杉のような人工林の大量植林は在来の動植物をおびやかすばかりか、
水資源を枯らしてしまう。

それは、ヒロシマの原爆以上の破壊効果があった。
実際、薄暗い緑の砂漠と化した。

こうして、世界中で排除が最も困難な生態的システムは、
見えないアメリカ合衆国である。        Y.K

  • 2007年8月19日

小さな太陽


普通にこだわらないと思っている人ほど、
かけがえのない人生を過ごしていると信じているだろう。

元素が絶えず生命によって入れ替わるプロセスは、
かけがえのない人生を楽しむよりも
かけかえられる人生を喜ぶ秘訣を暗示している。
元はと言えば、他の天体のエントロピー的廃棄物だ。

スティーヴン・オカザキ監督のドキュメンタリー「ヒロシマナガサキ」の
生き延びた証言者たちの現実は、この惑星内部の小さな近すぎる太陽によって
かけかえられた普通の人たちの人生だ。

イデオロギーが核を持つ根拠を肯定するかぎり、
元素が絶えず生命によって
自発的にかけかわるプロセスは否定されている。    Y.K

  • 2007年8月12日

被爆データの公開


核兵器の爆発によって引き起こされる
人間の想像力を超えた悲惨さとその増殖する時系列的複雑さより、
核を持つべきだと考えている権力構造の理由は直線的な単純さから構成される。

1.武器のもっとも効果的な殺戮力が求められた結果である。

2.共産主義か資本主義のどちらかが勝利するまでは
廃絶はないという単純さによって、核兵器は配備されてきた。

3. したがって.核の廃絶は、核を上回る武器がデザインされる時か
敵の完全な殲滅によってにしか現実的には起こりえない。

4.そしてわれわれは強制的にどちらかのイデオロギーを選ばされているという
単純さによって、核兵器の製造を政治家に、
政治家はテクノロジーに対する無知ゆえに
軍隊に委任してきたという事実である。

5.核兵器の有機体生命の破壊の度合いを示す広島と長崎の被爆データを収集することは
核実験の延長上にあったので、長期にわたる学研究助成金は医学研究者に使われてきた。

(小学校の時に、私は何度もドーム型のABCCの内部見学をして、
数多くの奇形児のホルマリン漬けを観察した。
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/virtual/VirtualMuseum_j/visit/est/panel/A4/4103_2.htm)

そのころ調査診察ばかりで治療しない彼ら医療チームに対して、
子どもたちは、「 ABCCブタのケツ、丸めて固めてソーセージ・・・・」
などど歌って揶揄していた。

にもかかわらず、
原爆手帳の保持者数よりも原爆症の認定患者数が驚くほど少ない理由は、
原爆症の医学的な定義がこの半世紀に曖昧にされたまま
被爆データのみが収集されたからだ。

政治家は医学に対する無知ゆえに
認定の基準を医学専門家に委任してきたという事実である。
そして、医学研究者は助成金で研究を選ぶことで、
被爆のデータ公開のための裁判を起こさないだろう。

その結果、核兵器の製造技術と放射能対策のノウハウをすべてアメリカが管理しているのは、
核兵器はその製造技術は放射能対策の相補的なノウハウがあってはじめて
もっとも強力な武器になるからである。

それによって、効果的な大量殺戮後の占領地域の復興過程における自国の兵士の
被爆をもっとも少なくすることができる。     Y.K

  • 2007年8月 7日

原子核


資本主義も共産主義も核を持つことを前提としている。
これ以上単純な構造は他にはないだろう。
そしてこの構造をわれわれは異なったシステムと呼んでいる。

ただし、自然は原子核を構成するシステム以外のシステムを
核兵器には採用していない。     Y.K

  • 2007年8月 6日

クリアタイプ


私の父は被爆者であるが、 88歳でまだ健全だ。
彼はデジタルフォトに挑戦するフォトグラファーだ。
21世紀の写真は、デジカメからフィルムスキャナー、パソコンとプリンター
そしてフォト用紙のすべての操作を必要とするが、
彼は体力を理由に暗室での作業からの撤退を決意した。
デジタル作業工程では現像という化学反応と違っていつでも休める。

しかし、印画紙に変わる印刷用の光沢紙は染料を求めている。
デスクトップの画面のようにプリンターまでクリアタイプが主流となった。
バーチャルな現実を見るには光沢と色彩というメガネが強要される。そして、遂に3台目のマットブラック顔料を使用する大型プリンターを購入した。
彼はマットな白黒表現が好きで、色彩を重んじているからだ。
その願望を実現するにはデジタルのハイエンドユーザを意味している。

彼の視力はかなり低下したが
液晶画面ではなく、ファインダー付きのデジカメにこだわっている。
父の健全な記憶力と好奇心は、
このファインダーによる見る行為に基づいた記憶方式の習慣と考えられる。

ファインダーなきデジカメは
裸眼の視覚体験から遠ざかる傾向にある。

Photographとは
観察者がハロゲン化銀の不透明性を
非同時的に裸眼で確認する「光で描く装置」である。
これはプリミティブな写真の原点だ。
彼は11歳の時にカメラの原理を体験した。
彼はこの3年間不透明な顔料インクのプリンターを待っていたのは
この体験に見合う道具を求めていたからだ。

自然界にそもそもデスクトップや染料インクのような光沢は存在しない。
光沢は本来表現のための部分である。
主観的体験を光沢タイプに変換するためには
意識的なレンダリングが行われるが、
この規格化しすぎた翻訳調は、ユーザの暗黙の了解からではなく
表現者の選択肢の一つでなければ、
「光で描く装置」にはならないだろう。   Y.K

  • 2007年8月 2日

キノコ雲


台風やハリケーンは原理的にはダイソンの掃除機と同じである。
螺旋的な渦型の流体が回転し、
排気と吸気の連続的サイクルを自己組織したメカニズムを
維持するのは、太陽エネルギーか電気エネルギーかの違いがある。

この作業仮説から、原爆にも排気と吸気があることになる。
強大な爆発の後に、吸引された建物の破片や水や
車、そして無数の焼けこげた死体はハリケーンのように回転しながら上空に運ばれる。
台風の排気の高さは高度1万メートルに達している。
(同時に乾いた上空の空気は螺旋を描いて下降する。)

キノコ雲は、正確に螺旋の回転体である。
高濃度に吸引された放射性物質は
こうして新しいタイプの積乱雲として移動した後に黒い雨になった。
これまでの黒いキノコ雲は外観のみの形態しか表していない。

現在ヒロシマ原爆資料館で上映されている
ヒロシマの上空で核兵器が爆発するCGのアニメーションは
この原理をまったく無視している非科学的なアプローチである。

空中で爆発させた核兵器の使用は日本での僅か2例だけである。
透明なダイソンの掃除機を展示した方が
リアルに見せかけたCGよりも具体的で現実的である。      Y.K

  • 2007年8月 1日

自然のテクノロジー


もうじき8月6日がくる。
太陽系にエネルギー放射源は厳密に一つだ。
核兵器がなくとも人類を効果的に殺戮することは可能だ。
民主的に支持された持続的発展をこれまでのように続けるだけでよいのだ。    近視眼的遺伝子はインストール済みである。
自然のテクノロジーは核戦争を望まなかった。   Y.K

  • 2007年7月30日

ナポリタン風


イタリアのスパゲッティに
ナポリタンがないように、
広島風お好み焼きは、ヒロシマにはない。
ナポリタン風やヒロシマ風で人々を欺くことができたのは、
人々が移動できなかった時代である。

ふるさと朝市、ふるさと村、ふるさと公園、ふるさと会議など
<ふるさと>と名の付くものすべては
都会人を相手にした田舎の詐欺師の企画と考えてよい。
たいてい、第2次世界大戦後生れの、
都会で定住できなかった詐欺師たちである。
ふるさと納税にいたっては、財務・総務の天下りが
「ふるさとを助けよう」という表看板で
飢えたハイエナが血税をむさぼり食うシステムである。

どこで生まれようがどこで働こうが
この惑星のメタボリックシステムへの間違った郷愁がある限り、
詐欺はますます横行する。        Y.K

  • 2007年5月 8日

知性


哲学者バックミンスター・フラーのような超モバイラーを考察すると、
知性は移動距離に比例すると思う。

私の父は、生まれた場所から半径500キロ以上移動したことがない。
しかし、私が生まれるまで、50回も引っ越しをしていたらしい。
知性は、引っ越しの回数にも比例する。
私は父から、科学的数学的工学的に共通するモデリングの基本を教わった。
インターネットがあれば、新聞もテレビもいらないが、
モデリングを知ることにはならない。       Y.K

「戸を出でずして天下を知り、窓をうかがわずして天道を見る。」老子
                  
  • 2006年10月30日

核保有


十分な核保有がなされ
そればかりか、核融合が絶えず実験され
数億年のテスト期間を経て、宇宙は、
光合成を安全に作用させるシステムとデフォルトという生命を完成させた。
さらに、太陽系に唯一の安全な場所が確保された。
惑星地球が核を保有する必要はない。
北朝鮮を批判する前に、政治家の言説を信じてはならない。  Y.K

  • 2006年8月 6日

ヒロシマ型トルネード


ヒロシマの核爆発は、地下核実験とは異なる最初の空中爆発であった。

平和記念館に展示されている、キノコ雲の数枚の写真に見られる無数の黒い斑点をこれまで多くの人は、
保存の悪いネガフィルムのせいにしてきたが、
空から螺旋を描いて落下する無数の黒い物体として受け入れなければならない。
よく見れば、中には車ほどの大きな物体がある。

ヒロシマ原爆で吹き飛ばされた人以上に、
核爆発後の陰圧で生じる巨大トルネードで上空まで回転吸引されて死亡した人は無数に存在する。
この人工的に発生させた人類初のトルネードは、
大量の川の水を放射性物質と共に吸引しながら、
高度1万メートルで積乱雲となり、風で西に移動した後に、
雷雨と共に黒い雨を降らせた。
この水は ターゲットとなったT型の橋の架かる元安川から運ばれた。

この事実を科学者はまったく無視している。
今展示されている核爆発のCGを見る限り、
空気という粘性の高い物質の中での拡大と収縮の相互作用のメカニズムを物理学的に再現していない。
地上の建造物の固体的破壊過程だけを未熟なシナリオから構成しているにすぎない。
アメリカの軍事技術者は、これを見て極東支配に自信を感じるだろう。

拡大と収縮に関する動的な相互作用は、物理学よりもシナジェティクスから理解できる。  Y.K

  • 2006年8月 4日

8月6日


明日は友達が沖縄からやってくる。時間と距離を超えた絆(=トポロジー)を確かめよう。
そして母の地獄を共有する長い日がやってくる。
母はこの日は眠らない。

地球に太陽は一つで十分である。  Y.K

  • 2006年7月 7日

里山


お金をかけて森を静止させることはできない。
だから、移ろいやすい里山をだれも守ることはできない。
里山のシステム環境設定は太陽系ではないようだ。  Y.K

  • 2006年7月 3日

アンチ・アブノックス


「ロシアの大陸間弾道ミサイル(ICBM)を日本のNPOが買って広島・長崎で解体・展示という皮肉な主張はどうだろうか?ヒロシマが核の象の墓場になる」などと考える人は 、まさにハリウッド的なアブノックスの虜になっているが、解体して回収できる金属でブレスレットやジーンズを製造・販売するのではなく、回収されたその金属で住居(シェルター)を製造・販売しなければアンチ・アブノックスにはならない。
人類の膨大な資源は兵器として地上または大気圏内外に貯蔵されている現実はお金では買えない。
金属は産業社会ではもっとも再生的な元素であるという「もう一つの現実」が兵器を溶解させているのである。  Y.K

  • 2006年7月 2日

「核兵器解体基金」のムダ


ロシアの大陸間弾道ミサイル(ICBM)を解体して回収できる金属でブレスレットやジーンズを製造・販売し、新たな核廃棄資金に充てる「核兵器解体基金」[時事通信社 05月23日]は、お金によって核兵器も廃絶できるという資本主義的交換価値理論を忠実にデモンストレーションした。
しかし、お金によって核兵器も廃絶できるというのは、世界を経済学だけで考えるとてもお人好しな勘違いである。センチメンタルでアブノックスな企画商品である。
この「核兵器解体基金」のプロモーションをハリウッドスターのスティーブン・セガールが引き受けていることとは無関係ではない。
こうしたプロモーションは軍事目的で仕掛けられるいつもの巧妙な心理戦(平時用)である。

なぜなら、

核軍備なしでは資本主義は存続できないという資本主義のデフォルトは、核兵器ではなく共産主義を廃絶するまではけっして変更できないからだ。このデフォルトは、政治家が核に関する軍事技術開発のイニシアティブを軍部に譲渡した時からはじまった。


兵器は計画的に陳腐化される資本主義の最大のオーダーメイド商品である。
「核兵器解体基金」によって兵器と交換されたお金は、再び最新兵器として再武装されるサイクルを早めているにすぎない。ソ連が解体されても軍備を解除したわけではない。


冷戦を有利に戦うためにを口実にして製造された核兵器は、ついに冷戦後も廃棄されることはなかった。むしろ、局地戦争をより分散化する小型の核が必要となっている。  Y.K

  • 2006年6月25日

雑草と海草


森は他にすることがないほど緩やかに再生するように見えるが本当は、ゆっくりと人間には感じられない速度で移動している。海に向かって。
現在の人類が海から内陸に向かって自然森を根絶やしにしたと同じように、人類がいなければ惑星地球全体を覆っていたのだから。だから、いまでも森と共生していた雑草は海草になって生き延びている。  Y.K

  • 2006年6月15日

キュービックなサッカーボール


「+チームガイスト」(写真上)は2006年ワールドカップドイツ大会で使用されるアディダス製の試合球である。
とにかく丸い。

teamgeist.jpg

6枚のプロペラ型パネルと8枚の三角形状パネルを組み合わせて
ボール表面の微細な凹凸を無くし、より球体を実現するデザインだ。

「+チームガイスト」はトポロジー的に見て原型は切頭8面体であることがわかる。
6枚のプロペラ型パネルは正方形から8枚の三角形状パネルは正三角形から変形可能である。
従来は5角形と6角形の32枚のパネルを張り合わせた32面体(写真下)だから面数を約60%減少させている。


teamgeist01.jpeg

そればかりか、これまでの5回対称性(=正20面体の対称性)は完全に破棄されている。数学的には双対性の原型から、キュービックでも8面体でもある。従来では球面の精度を上げるために面数を増加させたのであるが、縫製技術の革命によってデザインの根拠は反転して面数が少ないほど球面の精度は向上すると考えられる。
しかし、新旧のデザインにも共通しているのは、
構成部材の縫合される交差点(見かけ上の頂点)は常に3叉路である。
しかし、この三叉路の数は従来のサッカーボールでは60カ所あったが、このデザインでは60%減の24カ所である。

この面数と頂点数を劇的に減少させるデザインによって、
さらに縫合部分の全距離の短縮によって球面の精度と耐久性は著しく向上する。
特に試合中の変形度が低下するはずだ。
縫製部分の水分の吸収量も抑えられ、雨天時もボールコントロールはかなり容易になる。

これらの基本性能の革命によって、従来のデザインは完全に陳腐化されたといっていい。
今回のサッカーボールの機能デザインは、
グラフィカルな表面デザインではなくトポロジー理論から生まれた優れた解決法の一つである。  Y.K

  • 2006年6月12日

黒ぼく土

遺跡はたいてい大地を掘り起こして発見される。
なぜ埋まっているのか。
私のこどもの頃からの単純な疑問であった。
砂漠では恐竜の骨が露出したままで発見されていたからである。

光合成による炭酸同化作用によってバイオマスは堆積する。
そして火山活動によって、火山灰も堆積する。

黒ぼく土は火山灰からできた土壌で、有機物をたくさん含んだ黒色をしている。
褐色森林土という中央中国山脈を代表する土壌によって、褐色森林土は場所によっては5mに達している。
黄砂のように大地が削られている砂漠地帯もあるが、私は地球の半径が徐々に増大している場所が好きだ。
焚き火をするために薪を買わなければならない場所からは100キロは離れている。  Y.K

  • 2006年6月11日

反対称性


頭の良い人は自分を頭が良いとは思っていない。
頭の悪い人は自分を頭が悪いとは思っていない。
しかし、狡い人はたいてい自分を頭が良いと思っている。

真の正直者は頭が良い悪いなどにこだわらない場所を見つけている。  Y.K

  • 2006年6月 8日

熊の出生率


観察からシナジーは生まれない。シナジーは偶然に発見されるのみである。
熊を数えれば、森の大きさが測れるのである。
しかし熊は常に移動しているので数えるのはコストがかかる。
森の大きさを衛星から測る方が簡単である。

森とはブナの広葉樹林である。
この森こそが熊の出生率を決定しているということから
熊が増えればこのブナ林も拡張することが理解されなければならない。

同様に、人類の出生率を下げるには、電気エネルギーの消費量を上げれば良いのである。
人口増加はつねに電気エネルギーの消費量が少ない地域で発生している。
こうした根本的なモノの見方はたいてい見えないモノとの関係の発見に始終しなければならない。
しばしばその理解に1世紀以上を要することがやっと分かってきたのだ。
われわれが物質的理解だけに期待しているならば。  Y.K

  • 2006年6月 7日

熊の絶滅計画と保護計画


私は数学者として統計学の数字を無意識に追跡する習性がある。

昨日、西中国山地に生息するツキノワグマは現在推定300〜740頭との調査結果が発表された。
しかし、6年前の2002年度の280〜680頭に比べて微増したという発表は、2004年度、広島、山口、島根の三県では260頭が捕獲され、放獣されるなどした28頭を除いてすべて殺処分されている事実と矛盾する。
なぜなら2004年度は熊の総数の半分を虐殺した事実を無視して微増しているとは矛盾である。
熊の出生率から推定すると熊は微増したのではなく、明らかに虐殺によって激減しているのである。
現在の数字が間違っていないのならば、6年前の調査がいい加減なのである。
 http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200606060111.html

私の住む季節風の激しい豪雪地域では人が襲われる被害は一件もないが、そのことが熊が少ないことにはならない。
中央中国山脈では熊は里山に降りてくるのではなく、いつものコースを散歩しているのである。
衛星から観察した結果では、熊の一日の移動距離は30キロ以上である。
少なくとも中国山脈の過疎の村々では人口密度よりは熊の密度が多いのは自然だ。われわれが寝ている間、熊は自由に散歩している。熊は夜行性なのだ。
人間の熊への関心が少ないので夜間に観察されていないだけだ。村人にはイノシシと熊は昼間の狩猟の対象でしかない。
密度は最も高い地域で「 3.4平方キロメートルに1頭」らしいが、もし虐殺されていなかたったばらば、密度は単純に倍になっていただろう。つまり「 3.4平方キロメートルに2頭」以上だ。

ツキノワグマは西中国山地以上に中央中国山脈のブナ林に生息してきた。しかし、地形が入り組み雪が少ない西中国山地しかツキノワグマの生息数は推定できない。それが現在の調査技術のレベルであるという前提がある。この前提こそが統計を怪しくしている。
熊と森の生存はこの技術レベルで決められているならば、熊の絶滅計画と保護計画は貧しい思考の表裏だ。

人とクマとの共生を考える保護計画の策定は、いつものように自然環境の保護を前提としているように思われる。しかし、熊の大量虐殺という負のシナジェティクスオペレーションが森を短期間に破滅に導くという認識はそこには欠落しているにちがいない。  Y.K

  • 2006年6月 7日

面点師


中国のうどん屋は面点師といわれる。
「点」は小麦粉であり麺は「面」である。

「面」の発見は、グルテンという張力の発見であり
幾何学法則の発見よりも人類を幸福にしてきた。

「面」の文化圏はパンと違って小麦を発酵させない文化圏である。
張力コントロールだけが面点師のわざではない。
「面」には発酵にはないフレーバーがある。

これから、あたらしい「面」の発見があるとするならば、生化学的構造デザインに依存する。  Y.K

  • 2006年4月17日

団塊の世代


素晴らしい人生は、青年時代に考えたことが壮年になってから
実現されることであるという理由から
彼らは田舎で暖炉のあるログハウスを建てるのだ。
これでは普通すぎないだろうか。
そのログハウスが輸入品であろうとなかろうと。  Y.K

  • 2006年4月 8日

古き良き時代


過疎の高齢化に意味のあることがただ一つある。
なぜ過疎になったか老人が自分で説明できる現実だ。
教えられるままに町に息子たちを行かせたのだから。  Y.K

  • 2006年4月 7日

時は富なり


時間のない人が貧乏なのではない。忙しくしたがる人が貧乏なのだ。  Y.K

  • 2006年4月 6日

暇VS金


実に恐ろしいものは、噂をリンクしていく暗黙的な努力である。
多くの噂は、噂以上に暇な人間がいる証拠である。
冬の山暮らしは暇かね? それともネット社会は暇、金?   Y.K

  • 2006年3月 3日


停泊するアルチザン暮らしも3年目だ。
そろそろ水に馴れてきた。
政治的に経済的にそして電子的に解体され孤立した
村落の暗い未来も水に流そう。
ここで確認できるのは、人間もほとんどが水で構成されているということだ。
ロシアや中国から強烈な季節風がやってくる。
私の体の水分のほとんどは、豪雪をもたらすこの気象のお陰である。  Y.K

  • 2005年11月 5日

シミュレーション主義

来るべき自然災害を、コンピュータによるシミュレーションで
いつどこで発生するかを予告できたことは一度もない。
ある特定の場所で、発生した場合を想定できるだけである。
シミュレーション結果は局所的な警報の発令にはほど遠い。
つまり、初期条件を想定するのはシミュレーションからではないのである。
地殻調査などの広範囲な地味な人的な科学分析データの集積以外にはない。
この地味な活動は、コンピュータサイエンスの流行の課題からもほど遠い。

初期条件を想定できる場合は、
経験の蓄積からもたらされる新たなパターンの発見からのみである。

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  • 2005年11月 4日

プラトン以後

直感主義は70年代の反体制的なカウンターカルチャーがつくり出した
芸術運動にその起源がある。
どちらかといえば、直感主義に反科学主義的な傾向があったのは、
冷戦下で密かに展開された群衆を巻き込む心理作戦の一つであった。

ところが、「直観」が蔑まされているのは、
冷戦なき熱戦時代で密かに展開される群衆を巻き込む
コンピュータによるシミュレーション依存型の心理作戦の結果でもある。
(アメリカは当時のソビエトからこの神経戦のノウハウを学んだ。)
熱戦時代は、反直観主義の傾向によって、
科学的予測はコンピュータに代行できると信じ込ん込ませている。

「直観」はプラトン以後のベルグソンやハイデッカー、
そしてR.B.フラーに至るまで認識能力の一形態である。

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  • 2005年11月 3日

「直観」と「直感」

社会では、希少的で局所的な情報よりも
多数が共有している情報で判断する方が問題は少ないが、
科学では、希少的で局所的な情報から法則が発見されたことはない。
法則は、個人的な諸経験を直観的に秩序づける行為から生まれている。
この場合の「直観」は「直感」とは異なっている。

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  • 2005年10月 7日

太陽神

永遠なる太陽神は、人間には不可視な、宇宙では有限な放射作用である。

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  • 2005年10月 6日

火の神

火の神は太陽である。
ところが、太陽は炎のテクノロジーに関与していない。
炎(酸素による燃焼作用)を介在させないにもかかわらず、
核融合反応という概念モデルには、「原子炉」や「核燃料」という
炎にまつわる不適切な化学概念が使用されている。

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  • 2005年8月 6日

八月六日のために(8)ーー持続的発展と再生的宇宙の違い

控えめな人々は「持続的発展」という「再生的宇宙」の代用品を愛用している。神に近い、しかし、宗教ではない「再生的宇宙」は、核分裂による放射性物質の半減期が終わるより遙か前に無数の生命を誕生させた。世界の覇権を手にした連中の誰一人として、環境のすべてが破壊された後のヒロシマの再生を予測していなかった。黒い雨を飲料水にして生き延びた人々の60年後の証言を予測していなかった。ヒロシマの地獄は、軍部の驚喜であったが、ヒロシマの短期間の復興は、世界覇権の「持続的発展」のシナリオを破壊した。

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  • 2005年8月 6日

八月六日のために(7)ーー自然科学者

自然界で分解しない化学元素の一時的な集合体(古い概念では、ゴミと呼ばれる)は、崩壊する時間が人間の寿命に比べて長すぎる放射性廃棄物も含めてすべて自然科学者が関与している。あるいは物質の相互作用の対象外に置かれた結果と考えられる。

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  • 2005年8月 6日

八月六日のために(6)ーー宇宙ゴミ

その60年後の2005年8月6日、スペースシャトル・ディスカバリーがドッキング中の国際宇宙ステーション(ISS)の壊れた10億円の宇宙服などの「ごみ」など約2.3トンを詰め込んだ保管庫をISSからロボットアームで取り外し、シャトルの貨物室に移したと報じられた。

宇宙開発にもゴミという言葉がコミュニケーションに使われる限り、「再生的宇宙」の存在は、知性的産物にしかすぎない段階を表している。

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  • 2005年8月 6日

八月六日のために(5)ーーヒトゴミ

ヒロシマの原爆は核分裂理論にしたがって太陽よりも輝いた。開発に従事した軍部にとって、瞬時に14万人の焦げたヒトゴミと大量の放射性廃棄物とがゴミ出しされた事実は、世界の覇権を意味していた。有機的生命の破壊行為に、自然法則は介在しなかった。

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  • 2005年8月 6日

八月六日のために(4)ーーゴミと想像力

ごみ 【塵/芥】とは、物のくず、不要になったもの、役に立たないものなどの総称とされている。ゴミ出しという行為によって、誰でも意識的に、無意識的に日常的にゴミを合成できるわけではない。化学的存在であるゴミという物質の解離と結合には、自然法則が介在する。廃棄物質は「ケミカルアブストラクト」には登録されない92種の元素の組み合わせの総称である。ゴミは、人類の想像力の欠如から、抽象性(アブストラクト)とエントロピーの無限性の融合した状態である。

エコロジー運動に関わる多くの人が、この概念を「ゴミ問題」というように日常的に再現するかぎり、「平和運動を戦っている」場合のような概念の撞着がある。

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  • 2005年8月 5日

八月六日のために(3)ーー小さな太陽と大きな太陽

八月六日の晴れた夏の朝に、太陽系に投下された2番目の小さな太陽(最初はニューメキシコ州アラモゴード)はもちろん特殊な気象現象を引き起こした。それが、ヒロシマのデルタ地帯にそびえる巨大な積乱雲と黒い雨である。山脈の谷間に発生する霧を異なった観察場所でみると雲であるようにキノコ雲の電気的作用を説明しなければならない。

原爆の日には、小さな太陽から1500メートル離れた場所にいて奇跡的に助かった母のために物理学の話をする。ウランの核分裂により生ずるセシウム137は、半減期30年の放射性元素である。医療用の放射線源に使われるが、体内に入るとカリウムと置き換わるなどどいった怖い話が彼女は好きだ。またこの瞬間にもバイオスフィアのどこかで落雷が発生しているというありふれた話も好きだ。

八月六日の黒い雨のまえに落雷があった話がまた思い出されるだろう。事実以外に彼女から決してイニシャライズされなかった苦痛を私は、共有する ことができない。そして大気圏外で大きな太陽から身を守るには10億円の宇宙服をオーダーメイドで仕立てなければならないという最近の話題で、この世に生きていることをありがたく思わせなけばければならない。退屈な時は、たいていあの日のことを思い出すらしいから。

私の幼年時は、セシウムのたっぷり入っている井戸水で育てられたが、原爆の物理学は被爆の物理学とともに隠蔽されすぎている。しかし、そのすべては戦後のアメリカ軍とその指揮下にあった広島の医療施設でファイルされている。

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  • 2005年8月 4日

八月六日のために(2)ーー食料と教育

さらにすべての人間に十分な食料が分配されると情報は激しく分散し、再組織されるだろう。食べるために教育を必要としているならば、子どもを教育させる権限を学校に委任しなくなるだろう。すべての人間に十分な物質とエネルギーが分配されなくとも、叡智は黒板に書いたり書かれたりしていないことは直観的に理解できている。

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  • 2005年8月 3日

八月六日のために(1)ーー物質とエネルギー

「 すべての人間に十分な物質とエネルギーが分配されると、政治家に兵器を製造する権限を委任しなくなるだろう。」バックミンスター・フラー  1962

彼はヒロシマを1952年イサムノグチと共に訪問した。

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