月別アーカイブ: 2005年9月

「過」×「過」

リモート・テクノロジーによって
自分が地球のどこにいるかを気にしなくなるばかりか、
本質的に人里離れることはなくなる。
しかし、リモート・テクノロジーは
中東の資源戦争でもっぱら武器として使用されている。

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「過」+「疎」

人里はやがて火星まで及ぶ。
そのとき、火星を過疎地域とは言わなくなるだろう。

テレコミュニケーション(telecommuniction)とは
遠距離通信技術という意味である。
teleとは[遠くから]というギリシャ語である。

失業者が増加して破綻した社会主義を攻撃する自由主義経済が
イデオロギー的に優位ならば、
過疎化とは破綻した電子的社会を意味する。

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直観と神秘

直観と神秘を科学から除外したのは、歴史的にソヴィエト共産党である。
現在のグローバリズムがそのノウハウを受け継いだ。
直観と神秘によって、権力構造の企てが瞬時にハッキングされてしまうからである。

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無用の用

DNAにも<無用の用>が潜んでいる。
たんぱく質を作らない遺伝領域のRNAを調べると、他の遺伝子の働きを調節するものがあることが発見された。たんぱく質を作らないRNAが、生命活動の重要な役目を担っている。

稲作には、元来何もしないことでもっとも効果的な作用(一粒万倍=シナジー)を生む叡智が集約されている。
<無用の用>は、稲作から生まれたもっとも経済的な経済学である。
水と光があれば、稲は生育可能であるばかりか水を与えられた以上に浄化する働きがある。

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雑草の原種

現在、日本の在来種の雑草の原種をすべて収集し定期的に栽培しているのはアメリカの農林省である。
<無用の用>の重大性を認識しているのは、伝統的なグローバリズムである。

農民が、種を現金で買うようになって久しいが、その間接的現金収奪法は、グローバリズムによる原種のコレクションに端を発している。
最初に世界中の動植物と資源目録を作成し、博物館のためのコレクションを担当したのは科学者ダーウィンである。
グローバルに物事を考えたがる人たちの隠された欲望には、たいていこの間接的収奪法に対するノウハウの獲得がある。

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海草と雑草

海底から海草が激減し魚がいなくなって、海草が海洋生物の活動の重要な役目を担っていることは理解された。
海草を除草する漁師はいないが、除草剤を使用する農民は後を絶たない。
だから同時に陸からも在来種の雑草が激減している。
イネ、ムギ、トウモロコシはともにイネ科で、役に立たないとされている雑草を品種改良したものだ。(品種改良技術の共通の対象となるため、同一特許に含まれることが多い。)
イネ科は、分類学的にすでに完全民営化されている。

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日本版コングロマリット

日本権力構造の情報・社会保障に関する最初の包括的戦略は、前島密(1835〜1919)によってほとんど構想された。
当時アメリカは世界権力構造の内部にはいなかったので、彼は大英帝国で戦略的ノウハウを伝授された。
1870年、駅逓権正兼任となり、郵便事業開始を発案する。この年渡英し、郵便事業を学ぶ。
1871年、郵便の基礎を築いた後、鉄道敷設の立案し、新聞事業を育成。
1875年、郵便為替、郵便貯金の取扱いを開始。生命保険・ 養老年金についても構想を持っていた。
1888年、逓信次官に任命され、1900年までの間、官営による電話交換事業の開始等に活躍した。

現在、アメリカは世界権力構造の内部そのものである。
日本はその資金(アメリカ国債)提供を約束した同盟国である。
2005年の日本権力構造の情報・社会保障に関する包括的戦略は、
総務省が郵政事業、通信事業や年金事業として担当している。

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原爆とインターネット

核分裂の仕組みの発見は、物質とエネルギーの統合の仕組みの発見であったように、情報にも階層構造が発見された。情報にはエントロピーもシントロピーも存在する。
支配のためには分断する取り組みにもっとも熱心なコングロマリットは、核兵器とインターネットによるエントロピー的放射機能を駆使する。
意図的に軍事的に、前者は非公開で独占的であり、後者は公開され非独占的技術である。
公開された技術とは無料を意味する。

インターネットという情報の構造の在り方を考案したのは、原爆を開発した同じアメリカのチームである。これは偶然ではなく、原爆とインターネット開発はコングロマリットの20世紀最大の成果であった。それなくして世界制覇は達成できないと考えていたからである。

それがどれほど効果的であったかは、非同時的で分散型の見えない第4次世界大戦に対する大多数の地球市民の無知から明らかである。
静かにゆっくりとしかし確実にシントロピー的富は奪われている。

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