来るべき自然災害を、コンピュータによるシミュレーションで
いつどこで発生するかを予告できたことは一度もない。
ある特定の場所で、発生した場合を想定できるだけである。
シミュレーション結果は局所的な警報の発令にはほど遠い。
つまり、初期条件を想定するのはシミュレーションからではないのである。
地殻調査などの広範囲な地味な人的な科学分析データの集積以外にはない。
この地味な活動は、コンピュータサイエンスの流行の課題からもほど遠い。
初期条件を想定できる場合は、
経験の蓄積からもたらされる新たなパターンの発見からのみである。
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