異なったリゾート

ハリウッドスターが牧場に住むように富裕層は都会で蓄財した後
人里離れた場所を求め、労働者は現金を求めて都市部に移住する。
その割合は圧倒的に不均衡であった。
この不均衡は、過疎vs過多の対立には言及されなかった。
両者は共に異なったリゾートを求めた。ゴルフ場とディズニーランドに、
そしてゲームセンターからエコロジーが排除された。結果的に、
人々は異なった理由から—–すなわち自発的あるいは強制的に——
自分が住む場所より少しでも遠い場所の人々や文化や経済を求めて交流する傾向に置かれた。
これは世界的規模の人口移動の一つの要因である。
こうして南北問題は先進国では入れ子になっている。
日本版南北問題では、一人当たりの国民総生産は平均でも約数倍の格差があり、
しかも、この格差は、年々広がっている。
南北問題とは、格差を生み出すテクノロジーの問題である。
この場合のテクノロジーとは、権力機構のテクノロジーである。
リゾートを自分の住む町や村の外部に求める限り、この格差は自動生成される。

バイオスフィアは、それ自体自律的リゾートとしてデザインされている。
重力エネルギーのポテンシャルの差と太陽光から、生命に必要な全エネルギーが変換される。

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