月別アーカイブ: 2006年2月

団塊の世代

酔って友愛、醒めて企画。
彼らが運命を共にした記念碑なオンラインシステム管理には教育のマネジメント不足が死ぬまでつきまとう。
自分たちだけが必要とされるようにデザインしたから、skypeとipod と100ドルPCが世界の貧困地帯でどう統合されるかはニッポン老後文明には関係しない。  Y.K

「私」

すべての外部入力を意図的に一時的に止めて、それでもいきいきと感じることが出来るのが「私」とは限らない。

「私」たちは、同じ化合物である水や塩、そして同じ遺伝子の植物を食べている。
さらに、同じ検索エンジンで同じ情報を探索する。
だから限りなく他人に似てしまっている。
すでにほぼクローンなのである。
(クローンは経験の違いからタイプが派生するようにデザインされている。たとえば、変わった食べモノや変わった情報を入力していると変わった人になる確率が高くなる。)
人々がこの世界に「私」と同じ人間はいないと考えるのは高度な消費社会には不可欠なエンジンである。  Y.K

格差生存

質素に生きる自由よりも
生活格差をより生まれやすくするのが資本主義である。
都市では質素に生きる手段が失われ、
農村では質素に生きる場所が汚染された。
生存をかけた戦いは至る所にある。  Y.K

巨大タンカー

星空の見える美しい夜は
放射冷却が作用するモードだ。
バイオスフィアは開放系エネルギーシステムである。
この作用以上に温暖化が作用していることが大多数の科学者によって確信できたのは約20年前であった。

人々が無力化されているうちに地下資源を独占しておこうと世界の権力構造はより対立を激化している。
しかし、人類のこれまでの問題解決能力の平均的パターンでは最終審査はパスできないことは明らかである。

巨大タンカーは、2キロ先の航路上に氷山を発見しても衝突回避には間に合わない。
もはや救命具に乗り移ることしかできないだろう。
この救命具が偶然流れてきた「ピアノの蓋」であるはずがない。

それは、所詮一人分でしかない運命論を意味する。  Y.K

地産地消5

地産地消とは、自然農の栽培法の開発によって認識され始めたエコロジー運動によって引き起こされた、「食」と「農」の物理的・心理的な距離の拡大現象を縮小する目的で立案された国家政策である。

同時に、地域自給率を高めることで、共産主義圏との資源争奪戦に対抗して勃発する戦時に備えた兵站線の段階的確保でもある。

全国の農協数は、95年から10年間で2389組合から878組合に減少したにも関わらず、農協依存が続く中山間地では、シナリオは違っている。

「資本主義では損益がつきものだ。規格外の農産物を腐る前に消費率のもっとも低い地元(農家こそ自給自足である)以外で分別、包装を省略した産直形式で安く売ってしまえ。規格外商品の売り上げの期待を行動のバネにさせよう。その分、農協は米の買い取り価格を下げられる。」

地産地消の動機は表向きほどエコロジー的ではない。
不良債権処理のための、出口のない資本主義だ。  Y.K