良い論文はすばらしく論理的である。
論文には表れない発明や発見のエピソードは、100%非論理的である。
そのエピソードが論理的と感じる場合は、
その論文のオリジナリティは低いにちがいない。
偉大な発明や発見には、
その分野の情報を十分に知らないことが優位に導く
という奇妙なジレンマがある。
そして、偉大な発明者や発見者ほど、
なぜそれに遭遇したかは論理的に語れないことを
自らの発明や発見をする前から知っている。
少なくともこれを知性と考えるべきだ。
論理を最上位に考える根拠は、科学史には存在しない。
もちろん、科学史家はこのようには考えない。彼らは知りすぎている。 Y.K