長年にわたってアメリカの伝統的な価値感だと見なされてきた
古き良き個人主義は、
「自分の分け前は手に入れたから、お前は地獄に堕ちてもかまわない」
と言い換えることができる。
21世紀のアメリカの社会はこの価値観を容認する。
日本ではこの価値観に奉仕する人々は勝ち組と称される。
デザイナーはもっぱらこれらの人々に奉仕する関係に置かれている。
デザイナーが歴史的に直感を重要視し流行に敏感な傾向は
「体系的な思考」から逃れる立場を社会的に確保するためである。
被害を受けるのは大多数の納税者とこの地球である。
彼らから深刻に抗議された場合は、
デザイナーと雇い主を財政的損失から保護する法的仕組みになっている。
イラク戦争(つまり資源戦争)とは古き良き個人主義の集大成である。
エコロジー運動に関わる人々がテクノロジーをしばしば非難するのは、
資源を独占するために平和な場所で展開される心理戦争の古き良き効果である。 Y.K