日本には土地本来の森は 0.06% しか残っていないらしい。
それは山に住めば、分かってくる。
中国山脈でいまでも至る所にあるたたら遺跡とは、
雑木林を20年周期での伐採技術を維持し、
森林破壊活動を鉄の資本力で維持したことを物語っている。
本来の植生はシラカシなどの常緑樹、海抜800m以上の冷温帯の山間部はブナで、
中間温帯はコナラ・クリ、あるいはアカシデ・イヌシデ(等による暖温帯性落葉広葉樹林)
が広く成立、海岸部は照葉樹林である。
代表的な樹種であるイヌブナはかつての中国山脈のように、中間温帯に分布する。
「田舎の里山の伝統的生活にこそが環境を守る」という自然保護のために、
ボランティアを動員して里山の伐採とか下草刈りをしているが、
たたらの破壊活動のなごりでしかない。
何もしなければ200年間で極相林で平衡状態になるという高校で習う生物学とも矛盾することを思い出すだろう。 Y.K