褐色雲

1999年春にヒマラヤから東南アジアにかけての上空で、
厚さ約3キロメートルで広がっているのが観測された雲。
褐色雲は地球温暖化や酸性雨などを引き起こし、環境に与える影響が大きい。

色が褐色であることから名づけられた。
直径が1ナノメートル(ナノは10億分の1)〜0.1ミリメートルの
硝酸塩や硫酸塩などのエアロゾルが、高密度に集まったものと分析されている。

エアロゾルが発生する原因は、森林火災や農業廃棄物の燃焼、車両や産業、
発電所における化石燃料の燃焼の増加、木材や牛ふんなどの生物燃料を使う
燃焼効率の悪い調理器具からの排出による煙霧などと推測される。
アジア全域で観測され、大陸から日本に移動することもある。
90年代半ばごろからアジアでの米の減収や水不足、
モンスーンの異常発生などが起こっており、
これらと褐色雲との関連が指摘されている。

私の好きな焚き火もアジアの褐色雲の原因であり、
薪や枯れ葉だけの焚き火から発する不完全燃焼の煙には
ダイオキシンがたっぷり生成されている。  Y.K

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