セミクジラ

セミクジラには背ビレがない。
北極海という氷の海を泳ぐのに適応したためだろうと考えられている。
そしてセミとは 小さい(semi )という意味ではなく、その背中の曲線の美しいセミ(背美)にある。
成長すると体重は60トンにもなるので小さい訳がない。
上あごと共に2本の下あごがアーチ状に張り出し、
ほぼ正三角形上の底面をもった特異な口元を形成する。
つまり4面体の構造の頂点部分が大きく開けたまま海面近くを泳いで、
細かい繊毛についたヒゲ板にひっかかる極小のプランクトンを食べていたのだ。
泳ぐ速度が遅く人間に容易に捕獲されつづけたのは、
この頭と口の抵抗があまりに大きいからだ。  Y.K

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