日別アーカイブ: 2006年6月17日

ユビキタス桃源郷

高齢、過疎化で中山間地の農地が荒れるというのは科学的ではない。 
農地は雑草によってより豊壌になっている。
休耕田は稲作により優位な環境を整えている。
高齢、過疎化の農村は、電子的格差社会が偶然に用意した自然農革命のためのプリセッション(副作用)である。

ブロードバンドがなくとも他に求められないほど希有な気象と地理的条件によって、無農薬自然農米と野菜だけで生活できる場所に感謝しよう。10年以内に330万世帯が住まう中山間地がユビキタス桃源郷に接近することは科学的に可能である。
不耕起自然農によって水田稲作という農耕のメカニズムにこれまでない大変革が生じている現実をみれば、もはや自然農理論の探査段階ではなく、生産者と消費者による相互理解の段階になっている。
それを阻んでいるのは稲作に対する間違った数千年の絶えざる刷り込みではなく、人間が雑草に対する敵意を抱くための雑草という植物に対する無知だけである。
この無知の維持には、毎年膨大なコストが使われている。
このコストには、枯れ葉剤を開発し除草剤に転用する軍事費なども含まれている。  Y.K