野生動物はほとんど携帯電話が通じないエリアに住んでいると考えていい。
ペットショップのエリアマップは獣医のいるエリアマップと重なり、携帯電話の圏外エリアと一致するだろう。
獣医は野生と隔たって生きている。
野生を駆逐したところで都市の獣医の仕事は形成されている。
野生動物を治癒する獣医は、こうした環境からかけ離れた環境を選んで住むしかない。
傷ついた野生動物を携帯電話が通じるエリアで営業する動物病院に連れて行くことは時として、助かる野生動物を死に至らしめる。
ペット専門の獣医に、野ウサギや野鳥の治療法や回復するまでの一時的な飼育方法を期待することは野生動物にとってかなり危険な医療行為を助長させることになるからだ。
美容整形外科医に心臓手術を期待してはいけないように、
動物の医療には動物の種類ほどの専門性が必要だ。
都市部のペットショップのアフターケアのような動物医療に甘んじているプライドのかけらもない獣医たちに、野生動物の治療をけっして託してはいけない。
心ある獣医は、治療可能な動物の種類を看板に明記すべきである。
野ウサギの治療と猫の治療は月とスッポンである。
動物を愛する信頼すべきアドバイザーを求む。 Y.K