ロハスと環境デザイン

1990年代に登場したロハス(Lifestyle of Health and Sustainability)は
地球規模での環境や人間の健康を最優先するライフスタイルを浸透させてきた。
ロハスは、できるだけ電気を使わない非電化スローライフがエコロジーだという思考を生んだ。
しかし、環境や人間の健康を最優先できる人類は、北半球にのみ集合している。

朝陽がさして霧が発生するとき大気圏には2種類の気体が発生している。
水蒸気を囲んだ雲と雲でない気体部分である。
これらには温度差があるので電位差が生じる。
このゼーベック効果による電位差が激しいときには雷となって蓄電された雲は地上と放電する。
ループに電流が流れ、磁場を発生させる大気圏という流体をはじめ、バイオスフィアは非電化ではけっして運営されてはいない。
いちごの果実(花托)内部にも野ウサギがジャンプするときにも微弱な電流が流れている。

バイオスフィア自身のライフスタイルはスローライフでもファーストライフでもない。
いちごや野ウサギはライフスタイルを選択しない。
彼らは選択しないことで生存している。

人類だけが産業革命毎にライフスタイルをデザインしてきたが、
絶滅の危機を回避するための方法をこれまでのようにライフスタイルに求めるのは
統計的には、もっとも短命な非エコロジー的行為である。
21世紀の人類のライフスタイルは環境デザインの結果であって目的ではない。  Y.K

ゼーベック効果
2種類の金属の両端を接続し2つの接点間に 温度差を与えると電流が流れる。

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