日別アーカイブ: 2006年7月6日

流体テンセグリティ

流体ネットワークが圧縮という機能を担う場合は、骨格と筋肉をテンセグリティと見立てる概念からもっとも想像しにくい。
これは液体を利用したテンセグリティ概念である。

われわれの血管も血流をコントロールする流体ネットワークである。
筋肉を鍛えるよりは、血流をコントロールして血管全体に圧縮機能を持たせることができる。
アドレナリンの作用によって運動器官への血液供給増大を引き起こすことで瞬時に心筋収縮力の上昇が図れる。
火事場の馬鹿力は流体テンセグリティ化したわれわれの身体の実例である。
閉じたシステム内の流体は、引張機能ではなく、圧縮機能に変換できる。

血液などの粘性が常に変化する流体を無意識的に意識的に制御する生体システムにシナジーは無数に潜んでいる。  Y.K