プリセッション

1852年に砲弾の弾道を研究していた軍事技術者マグヌスは、 命中率をあげるために弾丸を回転させると、軸回転方向に対して直角に弾道が曲がる現象に気づいた。球形の弾丸が飛翔中に曲がるという原理を解明する糸口を掴んだ。
円柱または球が回転しながら粘性を有する流体中を一定速度で移動、または一様な流れの中に置かれた場合、円柱または球の表面に接する流体が粘性によって回転運動に引きずられ、回転速度及び粘性に相応する循環が周りに発生、移動方向または一定な流れに対して垂直の力、つまり揚力が発生する。

流体という運動体とその中で回転する円柱には相互作用が働く。
マグヌス効果はジャイロコンパスの角度変位とは異なったプリセッションと見なされる。

ジャイロには機械式、光学式、流体式、振動式があるが、すべて90度の歳差運動の相互作用で角度変位を検知できる。コリオリ効果も含まれる。

プリセッションはつねに90度の相互作用である。

プリセッションは、宇宙に対する回転の速さを計ることができるセンサーをデザインするための原理の総称でもある。  Y.K

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