21世紀の農村と都市の交流は、都会人には見えない「ケージ」の中で行われている。
かつてこの「ケージ」は見える広葉樹の森に覆われていたが、第2次世界大戦後は、森との有機的農法が杉の植林とダム建設でゆっくりと破壊されたのである。
見えない「ケージ」とは、補助金である。
この補助金はどんな収益事業でも収入として計上される。
この会計学が、ほとんどの事業の本質的な失敗を回避させている。
見えない「ケージ」は、金融経済の隠れ箕である。
贈与経済の研究は自由経済圏では禁止されている。
一切の研究費は認められていない理由である。
補助金は工業社会の生み出す膨大な余剰利益の変形であるが、日本の農村だけではなくアメリカが主導する世界経済の特徴でもある。 Y.K