月別アーカイブ: 2006年12月

危機

二酸化炭素は地球温暖化を生み出すが、植物は喜んでいる。
人類だけに危機がくるのだから。
人類と違って、彼らはジュラ紀*からやり直すこともできる。
環境に適応して進化できるなら退化も自在だ。  Y.K
*ジュラ紀はとくに温暖でソテツなどの裸子植物が繁茂し、恐竜が栄えた

外食と内食

人口密度3人の場所から都市に移動して仕事をしていると
すべての都会人は、すべての食料とエネルギーを買っていることが奇異に見える。

落ち葉の焚火で調理できないことを不満に思ったからではなく、
(私にとって外食とは、天気のいい日に外で食事を作ることである。
都会人は、屋根の下で食事を作るかぎり、内食である。)

火から遠ざかりながら、都市でなおも二酸化炭素を排出するのは
もはや、技術の問題ではないからだ。  Y.K

信仰

生まれたとたん死にはじめているとみなすのは、退屈な科学主義者たちだ。
生涯をかけて学ぶべきことは、死ぬことであると認める不幸に屈しないために、信仰を必要とする。その信仰が人格神でない場合は、稀である。  Y.K

ハイブリッドの燃費

中国の自動車会社が、日本製のハイブリッド車を輸入し、すべての部品をコピーして、ハイブリッド車を再構成しても、 燃費は15%程度しか改善できなかったのは、
飛躍的な燃費向上のノウハウがハードではなくソフトに依存していたからだ。
実際、ハイブリッド車の開発費の過半数は、コンピュータソフトの開発費である。

朝6時に出発して、雨天の中を9時間かけてはじめて1日で約900キロを移動した。
時速130キロ走行を維持しなければ、この距離は移動できない。 休憩や給油で平均時速はすぐに100キロ以下になる。 スタッドレスタイヤを装着したハイブリッド車の高速走行で平均燃費20キロは驚きだ。
平均燃費を17キロ以下にするには、かなり無駄な加速を強いられる。
平均燃費20キロは、常時瞬間燃費などを注意深くモニタリングしながらの高速走行であり、この方法を意図的に排除したアクセルの一定の踏みっぱなしの平均燃費は、約10%以上も低下する。アクセルの踏みっぱなしよりも断続的な加速と慣性力で、モーターを頻繁に駆動させ、発電させながら運動エネルギーをコントロールするといったこれまでにない運転方法によって、高速での燃費向上させるプログラムはまだこのハイブリッド車にはインストールされていないことに気づいた。 コンピュータエイドドライビングのボタンが一つ欲しいものだ。
ハイブリッド車のラッシュアワーの低速走行時の燃費が格段に良いのは、こうした運転方法が別の理由で結果的に強制されるからである。  Y.K

森のアロマ

木製の住宅には木の温もりと香りが感じられるというアロマテラピーを求める場合は害はないが、その天然素材を豊富に供給する森では、森林セラピーを期待できない。森のアロマは、外敵を排除するために生成される場合がほとんどである。自然林からなる森の中で、現代人が求めるセラピー効果は破壊されるばかりか、健康のバランスを崩す場合もある。
19世紀の産業化にはこの森の営みは非科学的で対立的であった。広葉樹がない杉の人工林で平気で森林セラピー効果を期待する無知な現代人にはアロマという化学物質の心理作用効果以上に、たとえば、巨木の人間に対する治癒作用を積極的に認識しているとは限らないのは、200年間の産業革命の知的体系に飲み込まれているからだ。
どの少数民族の住む森にも、侵入者には知らされない巨木がある。  Y.K

無料に関する情報リテラシー

ほとんどの田舎では高速インターネットが使えない。
情報リテラシーの問題があると言われている。
(都会人が田舎に住めない理由の一つになっている。)
大多数の若者も携帯インターネット以外は自宅ではPCは使わない。
それはコストの問題だと言われている。(多くの若者は本も読まないが、携帯インターネットで情報を検索しても読書に代わる知識が増大するとは限らない。)
日本中の町や村から公衆電話ボックスが消えたが、
設備投資の終わったアナログ電話回線(56K)を無料化しなかったからだ。
常に高い物を買わされるユーザは、
情報リテラシーもコスト計算能力もないことと同じである。

世界のインターネット普及率を見れば、現在でもアナログ電話回線(56K)での普及率が高いところが上位に並んでいることがわかる。
インターネットシステムは本質的に無料であるが、回線使用料は常に有料であると信じ込まされているだけである。無料に関する情報リテラシーはほとんど根絶やしになっている。  Y.K

シナジェティクス

シナジェティクスは幾何学ではない。

そして、シナジェティクスを時間を含む幾何学とする定義に甘んじている人たちが、少なくともシナジェティクスをアートに変換することが最大の副産物であるとでも思っている間に、プライムデザインは、バックミンスター・フラーの時代以上の可能性を備蓄している。
デザインサイエンスを遂行する懐胎期間は完全に終焉している。  Y.K