月別アーカイブ: 2007年6月

バイオマス

酸素は、すべての人間と車が吸い込み、
二酸化炭素は、すべての人間と車が吐き出している。
確かにどちらも大量生産に向いている。
その証拠に、みんな名前やナンバーがある。

しかし、
二酸化炭素を大量に食べて、
酸素を大量に吐き出すすべての植物の
名前や数も知らないなんて、まったく興味がない証拠だ。
バイオマス(現存量)と言う言葉一つで会話する連中は、
残念だが、惑星地球には不向きな知性だ。     Y.K

選択の時代

ネットではあらゆるものを販売できる。
そして、偶然の出会いすらも買うことができる。
所有に関しては選択の時代にいる。
ただし、幸福になるとは限らない。
民主主義も無料でダウンロードされているが、
幸福のノウハウは、まだ商品化されていないようだ。  Y.K

やまぼうし

天気のいい日は、たいてい森の近くの、といっても裏庭の
大きなやまぼうしの木陰で野草茶を飲みながら
玄米おにぎりを食べる。 すると、
「僕はずっとここに来てから あの山脈の頂上に登りたいと思っている。でも明日にしよう」
とまた思ってしまうだろう。
夕方には、仕事は止めて、春ゼミや河鹿が鳴く河川敷の自然温泉で
身も心もせせらぎに調和させようか。
そういう生活が、千年後にもあるとは思えない。
有史以来海岸部にある都市だけで地球人口は増加している。
そういう生活も千年後にもあるとは思えない。
私の裏庭でも、いままで世界と矛盾する出来事は起こらなかったからだ。
ただ、すこし遅れてやってくるだけだ。       Y.K
yamabosi3.jpg

平均 VS 普通

92種の元素の分布をこの銀河系で現在の平均にするまでに
宇宙はどれほどのテクノロジーとエネルギーを使ったかを
想像してみれば、
元素の平均的革命以上の神秘はないように思える。
たとえば、どんなに二酸化炭素は増加しても、大気中の酸素を一定にするために、
この平均は予めデザインされているかのようだ。
あるいいは、デフォルトで出荷されたままだ。
ただし、ユーザ選択はできないデザインだ。

せっかくの人生を楽しむ秘訣は、
社会や両親が刷り込む平均というちっぽけな
人為的な規範(デザイン)の選択にこだわらないことだ。
人類の平均が宇宙の平均に反映されたことはないのだから。

それでも、平均と言われる人生を送りたい人類が多数を占めてしまった 。
地球温暖化はわれわれが平均的世界観を選択した集大成だ。   Y.K

思考と理解

若い時は、いろいろな事を考える。
そして17歳までに人生の問題までも発見できる。
しかし、理解するのはずっと後になるのは、
思考と理解は、同期できないようにデザインされているからだ。

理解するには、膨大な思考の目録化が必要だ。
経験のみがそのタイムラグを縮めることができる。 Y.K

ブラックボックス

たいていの人は住宅を自分では作れない。
それは技術の問題だと思わされている。
しかし、住宅購入費の半分は金利である。
そして、売価の半分は人件費である。

金利のために15年間も働くよりも
住宅のすべての部品と設計図をインターネットで
共同購入する選択肢がある。

死と金利を直視できないのは
条件反射(ブラックボックス)の末裔だ。 Y.K

志を立て直すのに遅すぎるということはない。
志に応じて志がより高い人に出会うことができる。

いずれにしても、重力圏がなければ立て直すことも
より高い状態も成立しない。

志は、全方向への放射状ベクトルの一つである。   Y.K

会計学

5000万人の年金問題は、
金融国家の会計学が機能していなかった事実を明らかにした。

エタノール事業の二酸化炭素排出は、
トウモロコシの生産に必要な肥料の製造時
などに出る二酸化炭素をすべて含めると、
ガソリンより5%少ないだけである。
エタノール対応の新車を買うより、
今の車で、燃費のよい方法で運転した方がよほど効果的である。
エネルギー国家の会計学は機能していないことを明らかにした。

他国のトウモロコシ生産への多大な補助金のツケを
われわれが肩代わりする時代だ。

多くの若者は、虚偽によって国家から欺かれていると感じるようになっている。
この懐疑的な態度は、修復されることはないだろう。 Y.K

バイオミミクリー

バイオミミクリーとは、
生物の形態をまねる、
自然のプロセスをまねる、
生態系のシステムをまねることだ。
ならば、自然に著作権料を払うべきだ。
感謝だけでは足りないぞ。
そんなのは狡い。
似非エコロジストめ!!

と怒るほどのことでもない。
そんな態度で自然を模倣できるように
自然はデザインされていない。
形態は0.1%で、残りの99.99%は不可視なのだから、
観察しても無駄なのだ。           Y.K