霧とドライミストとの違いは、その粒子の生成過程にある。
植物の蒸散効果によってもたらされる
気温低下機能の再現を目的にしたドライミストは、
水圧とノズルによって霧状に噴霧させると同時に
風による移送で空間の熱を拡散させるテクノロジーである。
一方、霧は暖かく湿った空気が冷たい空気と混ざって発生する。
暖かく湿った空気が水温の低い海や陸地に移動した場合、
温度差によって霧という水分子の粒子を
電気的に浮遊させる自然のテクノロジーである。
晴れた日の早朝には、山の谷に沿って湿った空気が上昇し、
露点に達したところで発生する霧が上昇しているのが見える。
露点とは水蒸気を含む空気を冷却したとき、凝結が始まる温度であるが、
露点をもたらすエネルギー源はもちろん太陽である。
霧は地表面から熱が放射され地面が冷える冷却によって発生するのであって、
霧が表面を冷却しているわけではない。
ドライミストは太陽光でつくられるバイオスフィアの霧とは
本質的に異なっている。
そして自然界に存在しない電気的ではない極微粒子の人体に対する影響力は
未知なままである。 Y.K