人間の筋肉労働エネルギーは
惑星地球全体で日々使われるエネルギーの 0.1%にも満たない。
農業でさえ、150俵程度を収穫するまでの稲作の実働時間は、
せいぜい延べ10日間である。
労苦の減少と共に、人間の痕跡とエコロジーは除去されている。
快適さの神話は、エネルギー奴隷度を加速してきた。
太陽エネルギーから化石エネルギーと原子エネルギーが代行したままで。
しかし、エネルギーメータを排除するテクノロジーは存在する。 Y.K
人間の筋肉労働エネルギーは
惑星地球全体で日々使われるエネルギーの 0.1%にも満たない。
農業でさえ、150俵程度を収穫するまでの稲作の実働時間は、
せいぜい延べ10日間である。
労苦の減少と共に、人間の痕跡とエコロジーは除去されている。
快適さの神話は、エネルギー奴隷度を加速してきた。
太陽エネルギーから化石エネルギーと原子エネルギーが代行したままで。
しかし、エネルギーメータを排除するテクノロジーは存在する。 Y.K
稲刈り前に台風による大雨がふると
稲の品種によっては、倒れた穂が地面に接してしまう。
そして条件が揃えば、稲は発芽したり、
自然酵母が付着して、発酵してお酒の臭いが漂う
田んぼになることがある。
その稲を食べた人が
アルコールを効果的に造ることを思いついたにちがいない。
お酒という概念が、最初の発見者によって発明されたかは
それほど重要でない。
同じ理由で、どぶろくは自然発酵によって簡単にできる。
6月の気候と温度は、放置するだけの自然どぶろくには最適である。
稲にはもともと乳酸菌と酵母が含まれる。
この乳酸菌の生成する乳酸が雑菌の発生を抑え、
麹の分解酵素により生成される糖を酵母菌が分解し
アルコールが生成されることは
自然の相互作用(プリセッション)である。 Y.K
短絡的思考法は
論理性を犠牲にする傾向がある。
しかし、料理、自動車の運転、パソコン、洗濯機や掃除機などを利用する生活で
なぜそういった装置が有利に機能しているかをわざわざ知る人は、
ますます少なくなっている。
テクノロジーとは、物事を短絡させることで発展する。
ガイアの利用法において、
大気や海はありふれた流体で、境界線が固定できなかったので
大地が最初に領域化され、もし所有できなければ互いに奪うものであった。
これが人類が短絡的に思考した
初期のドメイン(=完全土地所有権)サービスであった。
ガイアが、なぜわれわれに有利に働くかを探求する科学者は
ごく最近までいなかった。
ガイアとは、人類に物事を短絡させてきた究極のテクノロジーである。
ガイアの真のドメインサービスは、石油資本が独占する1億6千年前に遡る
地下資源の完全所有権よりも、
人類の定義域を完全に超えた
重さのないエコロジーシステムに移行していたのである。 Y.K
私以外の人たちが
常識とは反対の道を選べば、つねに物事は常識になる。
私だけが
常識とは反対の道を選べば、つねに物事は非常識になる。
つまり
常識と非常識の境界は私である。 Y.K
サイト(site)とは用地や敷地、そして職を意味する。
位置を与えられるという意味にもなる。
お金のかかる最大のオフィシャルサイトは戦場である。
そこでは、自分の誕生日をでっち上げる人々が
死者の数や戦費も加減できる。
戦争はオフィシャルな公務員の仕事だ。
だから、テロ対策特別措置法に基づいて海上自衛隊が
インド洋で行っている給油活動での実際の給油量も
入力時には自在である。
イラク戦争に「転用」するためにオフィシャル入力が考案された。
しかも単位はガロンやバレルだ。
そもそもそれらはヤード・ポンド法であり国際基準でないはずだ。
少なくともNHKのニュースではメートル法に返還して報道されるべきだ。
(イギリスはすでに国際単位系に移行し、ヤード・ポンド法の単位は
2000年から禁止している。ただし、軍事産業はいまもすべてヤード・ポンド法だ。)
戦場に行かない公務員のオフィシャルな仕事には、
「オフィス(Ofiiice)」(マイクロソフト)が使われている。
日本全体がいまや戦争のオフィシャルサイトと考えるべきだ。 Y.K
オフィシャルサイト(official site)と称する企業や個人のサイトは無数にある。
たとえば、オフィシャル・バースデー(official birthday)、
つまり公式誕生日は英国では国王の誕生日の儀式で使用されてきた。
その場合、実際の誕生日とは一致しないことがあっても構わない。
王様が事実のでっち上げをする場合は、公認されれば事実になる。
みんな王様のまねごとが好きだ。
王様気取りの個人のオフィシャル・サイトやブログは無数にある。 Y.K
ガイアが人格的すぎるという理由から、
<地球システム>と言い換えることさえ、躊躇してきた科学者は
「複雑な現象を複雑なまま理解しようとする姿勢」を尊重してきた。
しかし、発見された自然の原理は、どれも単純だ。
この単純さは複雑系と矛盾する。
まだ複雑系に厳密な定義は
存在しないと言うことだけがわかっている。
つまり、これは単純な話だ。 Y.K
オンラインゲームによるインターネット中毒患者が
急増し、次々と急死している韓国のニュースを見た。
低速インターネットしかない
日本の田舎(農水省では中山間地と定義する平野部ではない傾斜地)では
インターネット中毒患者はあり得ないことだ。
この猛暑と残暑のなかでも、
景観事業と称して抜け目なく配給される補助金のために、
草刈機の2気筒エンジンの排気ガスと共に
発生する騒音と振動の虜になった
草刈り中毒患者のニュースが
海外に配信されるのは時間の問題だ。
稲の原種はアジアやオセアニアに自生していた雑草である。
元は熱帯原産であるから、
雑草の栽培(粘土団子)に稲の野生種を混ぜれば、
地表温度を低下させるもっとも効果的で
経済的な地球温暖化への防御システムとして
採用されるだろう。
砂漠化の科学的な防御方法にかかるコストを思えば、
雑草を繁殖させるコストが不要なのは幸運なことに違いない。
雑草を敵に回した石油系の末路は、減反であるが
雑草こそ増産すべきである。
都市と農村が一様に亜熱帯化して砂漠になろうとしているときに、
日本の里山の原風景が失われるなどどいったセンチメンタルな文化的議論は
小さな話である。
世界の植生からみれば、
雑草は日本列島が誇る希少性の高いバイオマスである。 Y.K
鮎が群れをなして川底の苔を食べていた。
鱗は絶えず光っていた。
秋の川は一番澄んでいる。
収穫前の稲に農薬は控えられるからだ。
だれでも無駄にお金を使わない。
稲は本来的に水を浄化するが、農業は河川を汚染する。
きっと鮎だけではなく、稲でさえ収穫されるまで
農業と戦っていたに違いない。
自然農米を食べたことがない農民でも稲作ができるように
自己教育の経験がない教師(=代理人)が教育をするから
子どもは学校で直観的にシステムと戦っている。 Y.K
21世紀のグーグルは半世紀前の憲兵の監視行為を陳腐化したが、
世界中の風景が自由化されているとは言えない。
グーグルは第2次世界大戦中から世界権力構造が所有し利用していた
地理学情報を球状に映像化しているだけである。
グーグルマップの解像度は軍隊が許容した限界解像度である。
現在の軍事衛星は、Tシャツの文字を判読できる。
自動車のナビに続いてグーグルマップのお陰で
天測航行する船乗りや宇宙パイロットでなくても
地球を外部から見る習慣が身につく
陸路での最初の航海者になる。
あるいは
死の危険性をともなわない最初の傍観者かもしれない。
ただし、傍観者には鮮明な記憶は与えられない。 Y.K