都市には
魂を森に置いてきた民と
砂漠に置いてきた民が無数にいるだけだ。
都市に魂を置いてきた旅人はいない。
都市では
人々は互いに樹木のように
寄り添っていながら、
砂のように流動する。
森や砂漠は固体ではない。
森も砂漠も
移動した結果だ。
移動は生命のパターンである。それらは流体的コロニーを形成する。
流体地理学を葬った固体的建築空間は
人々を都市で堰き止めてしまった。
(過疎や過密は宇宙には存在しない)
流体地理学は
森の民も砂漠の民も互いに知らない。
流体地理学は
魂を宇宙に置いている民の
内部と外部(=Twoness)から形成されている。 Y.K