モバイル・シェルター

人間が生存できる温度範囲はせいぜい40度である。
服は最初のモバイル・シェルターである。

1921年、記録に残る最初のエベレスト遠征で使用された
登山服の重量は、現在の20倍程度もある。
登山服の軽量化と保温機能の開発は極地登山の最優先課題であった。
(標高8,000メートル以上の平均気温はマイナス40度以下で、
大気圧は地上の3分の1以下)

住宅を来るべき地球温暖化に対応させるためには
寒冷な場所に簡単に移動できなければならない。

日本の平均的住居の重量を千分の1以下にすれば、
極地用のモバイルシェルターに転用できる。
大気圏は生存可能な最初の宇宙空間である。

もっとも経済的な生存が可能なこの大気圏内でさえ、
テンセグリティ・ジオデシック構造以外では
分解移動に適応できないだろう。
(このモバイルシェルターで使用される
薄膜フィルムが機能する温度範囲は、
プラスマイナス 100度で、その耐久期間は30年以上) Y.K

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