読んでいると人の間違いは発見しやすい。
しかし、書かなければ自分の誤りや他人との違いは発見されにくい。
書く人よりも読む人はつねに一人だけ多い。 Y.K
月別アーカイブ: 2008年3月
テキスト節約生活
テキストに依存する知は、読書量に陥りやすい。
読書量を劇的に節約する方法は思考することである。
そうすれば、読んでいる時間がなくなるだろう。
もしそれでも時間ができれば、思考したことを編集すればよい。
ほとんど何も思考していないことに気づけば、
読書よりもましなテキスト節約生活だ。 Y.K
宇宙ステーション
日本人宇宙パイロットが「日本の家」から帰還した。
「宇宙船地球号」以外の宇宙ステーションは
誰も欲しがらないだろう。
「宇宙船地球号」はメンテナンスフリーだから。
否、だった。
水も風も雲も、
そしてエネルギーも食料も無料だった。 Y.K
風の民
直感は風を受容する人々に
直観は風に逆らう人々に与えられた。
閉じた未知の球状世界を航海する民に、
初めて、
それらは相補的に与えられた。 Y.K
森
地球人口がますます増大しているなかで、
日本の農村部が過疎化しているという危機感は
あまりにも局所的産物だ。
非再生的な工業化の予測された過程に過ぎない。
自然は太陽からのエネルギーや重力、そして風を
もっとも経済的に運用しているから、
過疎化する森や過密化する葉は存在しない。
森は移動した結果だということに都市は無関心だ。 Y.K
読書
読書から知識は増える。
増えることが他者を知ることとは限らない。
知ることは実際に会うことだ。
読書はそれからでも遅くはない。
一方、自分を知るには、
他者に会う前の孤独に耐えなければならない。Y.K
偶然
仮定、認識または実行段階の誤りを
頻繁に発見できる才能は誰にもある。
しかし、間違った経験から学ぶには、勇気がいる。
さらに、真実への重要性の意識が自尊心よりも大きければ、
誤りは認められるだろう。
誤りを認めるこれらの過程で、
偶然に真実を発見できる。
知識と真実にはつねに偶然という隔たりがある。 Y.K
海底不動産
海洋法の国際会議を無視して海底鉱物資源の開発を進める
暫定的な合意に達したアメリカ、イギリス、フランス、ドイツを
日本の外務省は批判し、
このような計画は国連の援助の下で遂行すべきだと主張したが、
これらの四カ国には認められなかった。
国連機関に海底資源開発を監督させようとする要求は、先進国から拒否された。
これは1982年の話である。
全地球表面の4分の3を占める海底を独占したがるこれらの国家に加えて、
発展途上国の中国がある。
なぜなら、中国は安保理の常任理事国(P5)である。
人々は一戸建ての建てられない海底の不動産売買にはまったく無関心だ。Y.K
非対称的
企業という抽象的な巨人によって社会へ還元される利益は、
事業で生産された商品、サービス、博物館、
そしてあまり利用されない公共施設として、
目に見える形で分配されるが、
株主への配当金は目に見えない形で配布される。
そして株価の非周期的な暴落で、
分配された配当金は、
より小さな無数の株主が一時的に所有した
不動産から回収される。
格差はつねに合法的かつ非対称的である。
消費によってこの非対称性を広く市民に認めさせるノウハウは、
十四世紀から約3世紀間かけて完成された。 Y.K
妄想
科学と人間の発明の才によって、
労働および生産システムの維持管理に要する単位時間に対して、
より優れた性能を生み出す方法を絶えず実践し、
現実の宇宙的コストを常に減少させてきたにもかかわらず、
原油高によるすべての価格上昇は、
政治的手段で誘導する巨大企業の利己主義である。
有限なエネルギー資源を、威圧的にかつエコロジー的押しつける態度は、
捏造された妄想の特徴である。 Y.K