長い名詞や文節、そして電話番号などは短縮登録できる。
人間は宇宙でもっとも複雑な有機体だったので
宇宙の神秘を意識させないように短縮系にデザインされた。
しばしば無意識に宇宙の記憶が断片的に残っている。
飛躍的な原理の発見をもたらすメタフィジクスは、
経験的に証明可能な可能な状態で
宇宙の記憶を呼び戻すのである。 Y.K
月別アーカイブ: 2008年4月
忙したがり屋
たまに会話をすると
忙しいことを話題にする人は
忙しいことを目的にして生きていると考えていい。
その理由を社会心理学者のように、
考えるコトから逃走したいからだとしても
同情できないほど増えている。
考える時間を作るために、
雑草のように生えてくる雑用を仕事より
低く考えていたり、あるいは雑用を先にこなす人は
仕事自体に集中しているとは限らない。
学習とおなじように、
仕事の 99%は環境を整えることに費やされるからだ。
すべての雑草には名前があるように、
そして、
雑草が生えなければ収穫もないように、
雑用というカテゴリーは
未だ名付けられない無数の発見の宝庫である。
これから、地球温暖化による環境の劇的な変化の過程で、
ますます忙しいふりをする人も増えるだろう。
まして、時間がないことを自慢している人に
隣人のための自発的な時間は作れない。 Y.K
平均的な自然観
エコロジーのTV番組や啓蒙的なエコロジーの本には
しばしば「かけがえのない自然」という表現が使われてきた。
われわれの6兆個もの細胞でさえ無意識下で
短い周期で総入れ替えされているかぎり、
DNAは本質的に「掛け替えられる」ようにデザインされている。
(白血球は4,5日ですべて入れ替わり、心臓の細胞は4ヶ月、肝臓や胃、
肺等の内臓器官は約半年、筋肉の場合は、9ヶ月で新品に無償交換される。)
再生的自然とは、無限に掛け替えられるシステムの
まだ人間には未知の現実である。
唯一無二という希少性を起源とする自然観が
「掛け替えのない」自然という概念を伴ってきた。
かけかえられない状態が、物理的にも生物的にも
平衡状態を、つまり、変化のない死の状態を意味するならば、
再生的とは、交換と変換の無数の過程が
シナジー的な構造とパターンを生成する神秘を意味している。
しかし、エコロジーは神秘という言葉よりも遙かに残酷にちがいない。
われわれの言語はエコロジーを定義するには不完全すぎるから。 Y.K
味覚
覚えた言葉は再現できる。
覚えた映像は再現できる。
しかし、味覚が再現できないのは言葉や映像として記憶できないからだ。
そして、
毎日同じ経験を繰り返しても、
五感のなかでも味覚の記憶だけは取り出せない。
味覚は単独では存在できない。
嗅覚あるいは視覚や記憶などの影響をもっとも受けやすい。
王様に仕える料理人が、まだ幼い師弟達に
王様と同じ料理を毎日食べさせるのは
味覚が鈍感すぎるので、長い学習期間を必要としている。
目を閉じて、直接手で食べ物に触れて口に入れることは、
本当の味を深く知覚する最も簡単な方法である。
聞いたり見ながら同時的に生成される味覚は、
ほとんど刷り込みに近いが
手という触覚器官は味覚の増幅装置になっている。
箸やフォークなどの食べるために道具を使う習慣は、
人類の起源から経過した時間から見れば
まだ馴染んでいないのかもしれない。
味覚が鈍感な、つまり
味覚だけが非映像的であり、その記憶がつねに曖昧なのは、
母乳の記憶から遠ざけるためかもしれない。 Y.K
2%
歴史を通じて、人類の 99.9 パーセントは、
地球の全表面のわずか10 パーセントのなかに住んでいたにすぎない。
都市は全表面の2%しか占めていないが、
この瞬間にもエネルギー資源の75%を消費している。
この2%による破滅が宇宙に影響を与えている。
この認識は地球人を地球エコロジーから宇宙エコロジーに移行させるだろう。
さもなくば、2%のエントロピーの勝利にすぎない。 Y.K
バックミンスター・フラーの『クリティカル・パス』
税金逃れの多国籍企業は、利己的な資本主義の縮図であり、政治的境界を解体させ世界がひとつになろうとするのを阻害する最後の要因としての国境を解体させる逆説的な二つの役割は、分散と統合を繰り返し、ますます弱々しい古典経済学で教育された個人の富を引き裂いている。
80年代に多国籍企業の首脳人は、ほぼバックミンスター・フラーの『クリティカル・パスーーー宇宙船地球号のデザインサイエンス革命』(白揚社 2007 新装版)を読破していた。
彼らの関心は国境を解体させるクリティカル・パス法であり、先進諸国を財政破綻させて「小さな政府」に変貌させることにあった。この先進国にアメリカ合衆国も含まれていたことになる。 Y.K
特権
巨大企業は、産業というゲームに勝つ側が常に〈最も裕福な者だけ〉であることを確実にするために、価格を吊り上げることで、大多数の人々が主に労働によって獲得する価値を簡単に変えことができる。〈人を欺いて生きる〉または〈人生の勝ち組〉とは異なる〈生活費を稼ぐこと〉という経済行為において、獲得された価値を気まぐれかつ一方的に変えることは、不可視の巨人にとっては大量殺戮兵器の製造技術に匹敵する戦略的な特権である。
ガソリンの販売価格に対する15%程度の税率の変動だけで、簡単に経済政策が混乱するほど血税に飢えた国家財政がバレてしまったが、巨人による石油(メタノールを含む)の販売価格操作は気まぐれそのものだ。石油資本は記録的な増収になっている。 Y.K
暫定的
暫定的ガソリン税を
徴収しないとこの惑星で生きていけないと信じている政治家を
選んだ人にも、束の間の幸福がやってきた。
そもそもガソリンがなくても
うまくやっていけるテクノロジーは複数存在する。
(人類は大気圏外の月や火星にガソリンで往復する訳ではない)
そのことは、すでに内燃機関の開発を放棄した
自動車会社が一番よく知っている。
エンジンの改善によって燃費が良くなっているのではなく、
車体の軽量化によって改善されているに過ぎない。
現在の自動車は、ハイブリッド車も含めて
暫定的エンジンを搭載している。
つまり、ガソリン以上に無駄な高額商品を買わされている。Y.K
腹八分
読みたくないことは気取らず読まず、
書きたくない時は惑わず書かず、
頭がいっぱいになったら
欲張らずそこで考えることを止め、
何もしない快感を開放すること。
メタフィジクス的腹八分で暮らしていれば、
どこでも桃源郷だ。 Y.K