一般化された船はデザインできない。
船はカヌーになるか、漁船にするか、戦艦にするか
それぞれ目的別にデザインされる。
一般化されたモノをデザインすることはできない。
一般化できるのは原理だけである。
しかし、一般化したのは人間ではない。
人間は一般化された原理を持ち込むことしかできない。
月別アーカイブ: 2008年6月
不動産
活断層は地震の発生毎に発見されている。
地軸も移動する。
地球に静止した固定的現象は存在しない。
不動産は地球には存在しない概念を扱ってきた。
存在しない「モノ」をどうして所有できるのだろうか。
グランチが、この60年間
機器でしか確認も操作もできない
化学・冶金学・電子工学そしてサイバネティクスという、
まったく目に見えない領域の現実に携わってきた理由は
存在する「関係」を誰よりも早く所有するためである。
部分と全体
部分から全体は予測できないが、
全体が最初に与えられた場合どの部分の機能も予測できない。
シナジーのユーザであるかぎり、
なぜシナジーがつねに自然を包括しているかは理解できない。
燃料
燃料電池(Fuel Battery)に燃焼過程は存在しない。
核燃料(Nuclear Fuel)でも燃焼は存在しない。
人間は火(=燃料 Fuel)を使う習慣が長すぎたために
無意識にエネルギー変換に酸化作用を期待している。
概念は言葉から生まれる。
その言葉が非科学的だ。
燃料電池車はテクノロジーの問題ではなく
石油産業の概念支配から脱却できないだろう。
偽装概念
包括的に機能するために局所から機能しようとする試みは
典型的な専門分化であり、非共鳴型思考だろう。
「Think global,Act local」は
エコロジーを偽装した分断のための政治的概念だ。
たとえば京都議定書。
環境デザイン
二酸化炭素のことを悪く考えてはいけない。
煙突や排気口を買ったり売ったりするように
炭素を売ったり買ったりすることは
環境デザインではない。
燃焼によるエネルギーの利用方法は変わらない。
惑星地球には
煙突や排気口がないシステムが必要だ。
非固体的テンセグリティ
固体には数えられるという利点がある。
すべての生命は非固体的な構造、
つまりテンセグリティをもっているが
人体は数えられない存在形態の一つである。
個人は固体的な概念の集積だ。
ほとんど固人にされたままだ。
窓
エコハウスと一緒に窓は購入できても、
風と光は購入できないように、
デフォルトはだれも売ったり買ったりできない。
宇宙は方法に満ちている。
空間
空間はまだよく分かっていない。
クォーク以上の内部構造は発見されていない。
空間は所有できないが、
関係は発見できる。
非同時的な宇宙において
すべての関係はジオデシックである。
エネルギーメーター
空気は、世界の至る所にとても豊富にあるので、
料金メーター付きの空気の利用システムは簡単に独占できない。
また森のある山間地には池や湖、川や井戸、湧水はたくさんあるので、
料金メーター付きの給水システムを、独占的ビジネスにすることは不可能だった。
しかし、物理的エネルギーの発生機と、料金メーターで
計量されるエネルギーの流通管理システムを開発・製造・販売すれば、
国家の経済を支配できるという明確な認識は存在していた。
この経営理念に基づいて最初に行動したのは国家ではなく、
J・P・モルガンである。
地球温暖化で世界の淡水資源は激減する一方なので、
これまで不可能であった淡水給水システムの独占販売は
グランチにはますます有利になるだろう。
実際、中東戦争は原油ではなく淡水争奪戦である。
その結果は、エネルギーメーターの種類が増えるだけではない。
現在のガソリンの高騰はこれから起こる悲惨で残酷な
資源争奪戦争の単なる序章にすぎない。