忠誠(loyalty)は虚偽の始まりである。
宣誓に報酬がつきものであるかぎり。
国王から委譲された採掘権や油田の使用料
そして特許権使用料などのロイヤリティも
王族の一員であるための王威の具現化である。
この具現化こそは、
歴史的な虚偽の合法化システムである。
月別アーカイブ: 2008年8月
岬
岬には沢があった。
沢は豊かな森に囲まれていた。
岬から延びる水平線を溶かす太陽に照射される前に
静かな入り江を見下ろしながら、
瞑想できる時間がある。
水平線は観察者がつくり出す無数の瞬間だ。
太陽はすべての瞬間を焼き尽くす。
現在の出来事は
過去からの反作用であり、
未来への結果である。
現在は、
絶えず書き換えられる過去と
掛けかけられる未来に
作用している。
太陽が入り江をもっと複雑にするための
波を絶やさないように。
真実について
真実について思考することは、
その定義の範囲に関してのみ
真実を変更することである。
エコロジーが発見されてまだ1世紀程度である。
ゆえに、
エコロジーについて思考することは
その定義の範囲に関してのみ
エコロジーを変更することである。
二酸化炭素だけではエコロジーを変容させられないだろう。
知的奴隷
専門分化は知性をバラバラにすることに夢中になる。
学生はそのような知的操作に憧れるように教育される。
専門分野や専門学校そして、
大学院大学はより増加する傾向にある。
そして、バラバラな知性を再構成するための統合的な知性は、
20代にはほぼ破壊されている。
世界的な規模で専門分化がなぜ歴史的に形成されたかを分析する作業は、
分断され征服された知的奴隷にはとうてい期待できないだろう。
水と油
石油が最初に値上がりした。
次にパンもミルクも値上がりした。
それらは食べられない石油から作られているからだ。
ところで、その石油は太陽が
遠隔操作でこしらえたものだ。
原油を値上げしていくらお金を儲けても
太陽は買えない。
石油という火の神は、酸素を必要とする燃焼の神だが、
太陽は巨大な核融合炉の神である。
所詮、水(素)と油だ。
過疎と過剰
携帯からブログの送信もできない
圏外の領域でこの夏はキャンプしている。
人間が退去した海岸沿いの村々に
しばらく滞在すると
エコロジーが劇的に変容しているプロセスが
浮かびあがってくる。
すべての日本の地理的辺境に点在する限界集落は、
産業社会の陳腐化された既製品から構成された人工物だ。
無惨な人工林や除草剤づけの畑や庭・・・。
川と雑草と雑木林という自然のインフラは、
21世紀の優れた宇宙船地球号の無数の乗降口のように見える。
食料、エネルギー、住居のための最小限の機能が統合されるならば、
過疎または不足は過剰の偽装にすぎない。
なぜなら、過疎という概念で、
世界人口は都市部でのみ過剰になっているからだ。