月別アーカイブ: 2008年11月

反・地産地消

インフルエンザは、ジェット気流に乗って、
短時間で地球を周回できる。
球状ネットワークで生存ための知性は、
情報量よりも移動距離に比例すると考えてよい。
バイオスフィア内部だけで
情報とエネルギー、物質を地産地消していたら
すべての生命体は絶滅するだろう。
空気や水でさえ周回している。
移動するには包括的なテクノロジーが必要だ。

収縮

経済は下降している。
人々は不幸になっている。
宇宙には下降も上昇も存在しない。
膨張するか収縮するか、
つまり心臓のように、
脈動しているのである。
宇宙の収縮は不可避のエネルギー現象である。
つまり、この惑星の経済的現象は未だ物理的現象に至っていない。

世間

生き方にもいろいろあるだろう。
死に方もいろいろあるはずだ。
生き方に迷っている間は
死に方を選んでいない間だ。
ヒトはこの間が好きだ。
この世は間だらけだ。
世に出るヒトもいれば
世を出るヒトもいる。
システムの内部と外部に気づかない間に。

シナジー

人間は理解したことしか見えないように
デザインされている。
シナジーに遭遇する最善の方法は
自然を観察することではなく、
自らの経験を理解することである。
化学的反応のように理解には
絶えざる結合と解離の神秘がある。

宇宙エコロジー

エコロジー教育がすすむにつれて、
環境を破壊しないで快適な生活は
できないという考えが支配的になっている。
人間が宇宙の一部であるならば、
この教育は宇宙のエコロジーに反している。
人間は宇宙からテクノロジーを分離させるために、
宇宙の原理を物質化することができる最初の有機体である。
宇宙でもっともありふれた炭素から
その有機体が構成されている以上の
エコロジーがあるだろうか。

DO MORE WITH LESS 展 ザ・ノース・フェイス40周年

私は、最近もっとも軽量で柔軟な強度のあるテンセグリティ・シェルターの開発に成功した。
これは、デザインサイエンスを実践してきたことの集大成でもある。
バックミンスター・フラー以後のデザインサイエンスの歴史の中では、もっとも単純で実用的な初のテンセグリティ構造である。
実用的なテンセグリティとは、人類の住居(シェルター)のことである。
このプロトタイプを今月スパイラルで展示する予定である。
http://www.goldwin.co.jp/tnf/40th/