科学を学ぶには、自分で経験する以上の方法はない
自然を学ぶには、自分で原理を発見する以上の方法はない。
つまり、学校で学ぶことなど何もない。
月別アーカイブ: 2008年12月
教育
方法や装置に対する豊富な知識を理解させるだけで、
目的意識について無関心にさせる総合教育がなければ、
専門分化は成功しない。
そのことを残念がる専門家はいないのだから。
派遣元素
化学元素に失業はない。
なぜなら、宇宙のエネルギーは有限だからだ。
元素間主義
お金は必要だが、重要ではない。
しかし、テクノロジーがあれば、
お金は重要だが、必要ではなくなるだろう。
捨てられたパソコンやテレビや靴で、
そして廃棄される期限切れの食料(輸入量のほぼ過半数)で
生きていけるならば、
人類はすでに部分的に
真のテクノロジーを実現している。
化学元素には、
新品も中古もないのだから
結合状態の問題だ。
現実は世間にはなく、
元素間の見えない相互関係にある。
オブジェ
テンセグリティを
オブジェにしても自慢にはならない。
誰が作っても美しければ、
それは原理の永遠性の美しさだ。
非破壊実験
複数の構造部材が破断しても
まだ構造を維持していれば、
それは共鳴型テンセグリティである。
テンセグリティが振動する限り、
破壊から遠ざかる。
金融テクノロジー
最初のシェルターは、
自然が与えた洞窟であった。
現代の大部分の住居も洞窟のように固い。
もし、現在の航空機がそのような固さを求めたならば、
翼は最初の乱気流によってもぎ取られるだろう。
空港で待機した航空機ほど
安全な洞窟はない。
構造の内部に住む人の幸福を願うならば、
もっとも安全な洞窟は
航空機や自動車のように
移動可能な軽量シェルターになるだろう。
21世紀の建築専門家がデザインする
30年ローンでしか達成できない洞窟は、
適切な大気圏内のテクノロジーとは言えないだろう。
それは金利を稼ぐ金融テクノロジーの産物でしかない。
テンセグリティ・シェルター
統合する張力はつねに物質の表面に現れる。
バイオスフィアもまた大気圏という薄い流体皮膜の張力に包まれている。
われわれの惑星はすでに見えない重力(=断面積がゼロの張力材)によって
太陽系に浮かんでいる。
近い将来、われわれの住居も張力によって包まれているだろう。
住居は無数の天体の一つだ。
人工物
重力は、
腐敗しない
重さのない
最初の張力材である。
張力材である筋肉は、
死と共に腐敗していくが、
骨は、
石のように大地に埋めても存続するから
圧縮材として考えられてきた。
そして、鳥の翼の骨は
骨を中空にして軽量化したうえ,
強い気流に耐えて飛ぶために
テンセグリティ構造を利用する。
自然はジェット機の主翼よりもはやくテクノロジーを利用している。
癒合・減少(=do more with less)による軽量化は
意図されたものである。
Do More with Less
シェルターはこれまで戦地や極地以外では効果的ではなかったが
宇宙が要求するもっとも単純で高度なシェルターの再生デザイン
こそは、21世紀の最大の do more with lessである。
このシェルターの構造システムは圧縮材も張力材も
宇宙でもっとも豊富な元素の一つである炭素(4番目)から形成されている。
なぜなら家を買わなければならないのは、この惑星では人間だけだからだ。
Do More with Lessとは、20世紀の産業社会を生き延びた
希有な詩人の方法論であった。
人々はいまそれをエコロジーと呼びはじめている。