重要なことを
親切に教えるのは難しい。
私が親切に教えるときは、
相手が興味をもっていないときだからだ。
Know Whyのない砂漠に水をまく虚しさは、
もっとも危険な偽善を生む。
月別アーカイブ: 2009年4月
ヒロシマ型モデリング
モデリングは知識にまさる。
しかし、モデリングを本のように
読破してはいけない。
モデリングは理解にまさる。
しかし、モデリングに
形態的な独創性を求めてはいけない。
モデリングは事物にまさる。
モデリングに
すぐに翻訳可能な概念を求めてはいけない。
自然に、ではなく、
自然から、記号は生成されるから。
こうして、原理は発見される。
無限に・・・・
最初のヒロシマ原爆もこのようにして
生成された最初のテクノロジーである。
ハイパーリンクによって意図的に
発見されたのである。
これは核物理学でも、幾何学でもない、
シナジェティクスである。
理解
自然とともに生きることはできたとしても、
自然を模倣するデザインも、
自然を翻訳する芸術も、
一本の美しい樹が
いくつの原理で統合されているかは知らない。
自然を擬人化しないで理解する唯一の方法は、
原理を発見することである。
操作主義
オートミールに牛乳をかけるだけでは、
おいしくない。
栄養価は変わらないけど、
無意識にかき混ぜるだろう。
単純なことは、経験から学ぶ。
言語の生成方法は、
画家が絵具の製造方法を知らないように、
数学の教科書には書かれない。
シナジェティクスは、
モデリングによって直観的に理解できる
最初の数学だ。
直観は、
オートミールのようにかき混ぜることによって、
そして、オートミールと違って、
はじめて分離できる。
風
いま風が吹くのは、
風の吹かない場所が、
この瞬間に
地球上に2カ所あるからである。
画家
ブログを書くことで大切なことは、
他人に自分の考えをどう伝えるかということではなく、
私が彼らのことをどう感じるかということだ。
みんな画家に近づいている。
ブログでは売り絵を描かなくてもいいから。
アイデア
アイデア(Idea )は着想・思想・観念. 理想であるが、
見る(ideo)が語源である。
良いアイデアも悪いアイデアも
錯視(バグ)を生み出す脳の見るという感覚器官の
物の見方に関する偏向にすぎない。
原理はアイデアの集積からは到達できない。
数学的、科学的原理に関する発見は、
自分自身のことは
最後に考える習慣から生まれるのではなく、
自分を超越した存在を受け入れる
受容的メタフィジクスの一部だ。
目は、わずかしか見れない
というメタフィジクスが支えている。
シナジェティクス・モデリング
シナジェティクスは川に似ている。
源流から遠ざかるにつれて、
絶え間なく支流と合流し、
ついに古典幾何学(=堕落した平面幾何学)に合流する。
そして、
メタフィジクスはすっかり蒸発している。
そればかりか、フィジックスでさえ汚染されている。
たとえば、テンセグリティの張力をゴムひもで代用させて、
張力ではなく、斥力を失った工作的体験に甘んじた教育や、
ステンレスワイヤーで耐久性を装って
美的要素を所有するための芸術は、
互いに合流しやすいだろう。
原理を物質化するすべての過程から
モデリングを除外する行為は、源流から遠ざかる。
シナジェティクスは、
原理に対して遡上する思考の幾何学である。
衛星インターネット
地震などの地殻変異によって人類のインフラは簡単に途絶える。
宇宙空間に生存するすべての生命は静止状態を基準にはできない。
固定や静止は死を意味する。
しかし、陸地では通学・出勤と住宅ローンの返済のために
定住させる化石燃料依存型の収奪システムが、
人類の漸進的変化を停滞させてきた。
今月からアジア地域でサービスが開始された
衛星インターネットの受信システムでさえ、
ユーザが移動しないことを前提にデザインされている。
もちろん現在の航空機は、
高速移動に対応した衛星インターネットを装備しているが、
地上では、アンテナを固定するタイプの通信テクノロジーから
計画的陳腐化が始まる。
回遊モバイラー
シロナガスクジラはいまでも
どこで繁殖してどう移動しているのかよく分かっていない。
体重200トンもあるが、高速で移動できたので、
ディーゼルエンジンの高速捕鯨船が開発されるまで
人類による捕獲は困難であった。
しかし、体重200トンを支えるために、
1日4トン以上の獲物を補食しなければならない。
この惑星で太陽光エネルギーを直接的に変換するテクノロジーで
最も成功したバイオマス生物に依存することを選択した。
つまり、体長30mのシロナガスクジラは、
南極沖に生息する体長6cm、体重最大2グラムの
オキアミを補食することによって、
全海域に生息し、回遊することができる。
シロナガスクジラは、全海域の往復には
南極大陸がもっとも効果的な中心にあることを経験的に知っていた。
<Think global,Act local>ではなく
<Think global,Act global>でなければ、
彼らはかつての30万頭の群をこの惑星の全海域で維持できなかっただろう。
そして、このような命令形のプロパガンダで生存できるほど、
自然は単純ではなかったはずだ。