どんなに贅沢しても、
現在の全地球上の産業エネルギー消費量を、
バイオスフィアに降り注ぐ太陽光エネルギーの
1%にさえ相当しないのだから、
エコロジーは、もったいないとか、節約しようだけでは不十分である。
より少ないエネルギーと物質、そして時間で、
今まで以上に効果的に機能しないかぎり、
擬似東洋的な、受容的態度では解決しない。
地球人のまだ過半数に十分な電気が行き渡たっていないのに、
夜間に電気を捨てるのは、資本主義圏も共産主義圏も同じである。
この夜間に捨てている電気を、地球の反対側の昼間の地域で
使える全地球的送電ネットワークは、
原子力発電所を陳腐化し、電気料金を引き下げる技術である。
一方、バイオスフィアは、
昼夜を問わず一秒間に100回、年間31億5000万回
稲妻を放電し、地球の磁場でバンアレン帯を維持している
メンテナンスフリーの超ハイテク電気製品である。
全地球人は、バイオスフィアのように、
もっと電気メータのない電気を使うべきである。
使い切れないほどのエネルギーが日々降り注いている。
節約するにはもったいないかぎりだ。