月別アーカイブ: 2009年8月

映画

経験には、試行錯誤という
つねに時間を伴うシナリオがある。
ほとんどの人は、シナリオよりも映画を見たがる。
その場合は、簡単に時間を潰せるからだ。

遺伝子組換え農産物用の表示技術

大豆(枝豆、大豆もやしを含む)、とうもろこし、ばれいしょ、なたね、
綿実、アルファルファ、てん菜を使った加工食品には、
遺伝子組換え農産物の表示が義務づけられている。
しかし、「これらの農産物に限って食品の主な原材料ではない場合は
表示しなくてもいい。」という表示条件はほとんど知られていない。
その条件とは、各使用量を重い順に並べたときに4位以下で、
すべての原材料の重さに占める割合が5%未満の場合である。
加工済みの食料品からその割合を検査する時間とコストは、膨大だから、
モラルに訴えているだけで事実上罰則のない法律に近い。
こうした記号のテクノロジーは遺伝子工学の一部である。
食料の不足を前提に
日々の食料に、合法的に危険性や毒性を混入させるために。

無食から無職へ

食欲があっても食を買えなければ、
断食できるのがテクノロジーである。
空腹は、限界を超えれば食欲からの解放がやってくる。
職欲があっても職が見つけられなければ、
このテクノロジーを使えばいい。
無のテクノロジーに350万年も準備したお陰だ。

専門分化

過去はぎこちなく改ざんされ、
現在は抜け目なく編集される。
未来は、より空想的にデザインされる。
いつになったら、現実的に思考できるのか。
作詞や作曲まで分業して。

自然の法則(natural law)

英語圏では、自然の法則(natural law )は、
自然界の法則および人間社会の法則を含む概念である。
「自然破壊」という場合も人間社会の法則を包含した「自然」を前提にしている。
つまり、法律家資本主義(Law Capitalism)も、
「自然の法則」という上位概念に基づいたイデオロギーである。
法律家(Lawyer)もまたその概念に基づいた主要な専門分化である。
これほどアジア的自然観と異なった自然(nature)の概念のもとで、
政治・経済が進行しているとはほとんどの人は想像していないに違いない。
自然界の法則を発見するのは、人間の生得的な能力の一つである。
しかし、明らかに原理(principle)の形成に人間は関与できない存在である。
自然法則(natural law)を形成する権限は、人間にはない。
そして、驚くことにこの概念を表す言葉は、英語圏には存在しない。
「自然」から膨大な富を少数が独占するためには法律が必要だ。
社会の法律と自然の法則を、つねに同じ法律(=law)という言葉で
互換性をもたせ、富の強奪のための権力を維持するもっとも効果的な方法は、
概念の牢獄化を維持し続けることである。
(政権交代などでは、この概念は破壊できないほど根深い)
言語の違いや文化の違いのまえに、
この単純な話が包括的な誠実さ(integrity)で理解できるように
われわれはデザインされているにちがいない。
自然の法則に基づいて。

砂漠の機能

南極の気候はつねに寒冷であり、
この大陸の98%は氷で覆われている。
南極では雪は降るが雨はほとんど降らない。
気温が低すぎて、水蒸気が発生しにくいからだ。
大陸内部は、2%の海岸部分を除いて、
生物がほとんど棲息できない地球上の
最も大きな白い砂漠である。
降雨量も蒸発量ももっとも少ない乾燥地帯に、
バイオスフィアの60%の淡水が貯蔵されている。
人間が永住できない場所に
人間が必要とする資源が豊富に配置されているのは
偶然ではないだろう。
nankyoku.jpg

a rolling stone

狭い家に無理して住んでも金利を奪い、
節約した素食でも健康を奪い、
エネルギーを節約しても使う度に、
地球の富を少しずつ奪うシステムは
ついに水を独占しようとしている。
空気と光が残っている間に
しっかりひきこもるのも悪くない。
増えも減りもしないエネルギー宇宙に。
ここは奪われない唯一の球状シェルターだ。
転がる石にこけが生えないように、
スピンアウトだ。

過剰なテクノロジー

ジーンズには値段に応じて(高くなるほど)ダメージ加工が施してある。
ダメージ加工は機能を短命にするための技術である。
消費の向上のためにジーンズのファッション性が企画され、
意図的に糸を細く弱くしてダメージを効果的に進行させるのである。
こうした計画的陳腐化は、
家電や自動車、パソコンなどで馴染みがある。
肥料と農薬もまた農産物という植物へのダメージ加工に属するだろう。
計画的陳腐化は、不況下では急激に後退する。
つまり、不況下での価格と技術が、本来の性能と機能である。
ほとんどの生きるためのテクノロジーは前世紀に完成済みだ。

地主と海主、そして空主

より広大な正方形の土地の4隅は
90度よりも大きい。
その境界線が直線なら、境界線は地中に存在する。
ところが地主はそれほど広大な土地を所有できなかったので
この矛盾から不利益は生じなかった。
しかし、海主はこの問題に対処している。
賢明な海主は、2点間距離ではなく、
地球の中心角で海域を所有するだろう。
海主とは、第2次世界大戦までの海軍である。
正確な測量技術を伴なったナビゲーションシステムがなければ、
敵の現在位置は特定できない。
現在の衛星からの測量もまた、地球の中心を原点とする
中心角がもっとも信頼できる。
空主は、海域と空域、そして地表域を閉じた表面として
階層的に統合している。
半径が異なるすべての同心の球状階層は中心角だけで管理できる。

確率

宝くじに当選したらできることは
誰かがすでに世界中で実行していることだ。
例えば、宝くじを考案した連中は、
1等に当選した幸運な人よりも、良い暮らしをしている。
自分だけのために期待する確率は、時代遅れだ。