より大きなプロジェクトには
より小さな知性しか宿らない。
われわれのすべての危機は、
より重要な部分を
専門家に委任してしまった社会構造が引き起こしている。
これはテンセグリティシステムにはないことだ。
他よりもより重要な部分がなくなっているから。
月別アーカイブ: 2009年12月
知的産業社会
金を稼ごうと思ったら、
金を使わなければならない。
知識を得ようと思ったら、
知識を使わなければならない。
知恵を得ようと思ったら、
経験を経なければならない。
つまり、
富は不可逆的だ。
more with less
より多くを生産するための方法は
仕事をより長く安く働かせることである。
ITは仕事をより短く高く働くようには機能しなかった。
仕事はまだ19世紀的にしか見られていない。
効果的により少なく働く自由こそ、テクノロジーの源泉だ。
同時性
すべての物理的現象は同時的かつ非同時的である。
世界同時的恐慌こそ
企てられた同時性にちがいない。
貯金はこの世で最も危険な同時的な富になる。
金融活断層
海底が地表よりも低いのは
海底が海水で浸食されたからではない。
海底の地質の方が陸地よりもその密度が高いから
重力で沈下した結果だ。
同じ理由で
地上でヒマラヤ以上の山脈が形成されなかったのは
重力で地殻そのものが沈んでしまったからだ。
バイオスフィアに
クレーターが少ないのも重力が月の6倍強いからだ。
人間はクレジットローンや金利返済の絶対額と返済期限に比例して
より深く地殻に沈み込んでいる最初のほ乳類だ。
巨大な地殻変動以外で移動することができないほどに。
金融資本主義は巧妙に張り巡らされた
見えない活断層だ。
オフレコ
私のシナジェティクス講義は
すべてビデオなどに記録される。
同じ話をしないようにするのではなく、
記録すると相互作用が変化するからだ。
同時性を共有する場合の意識変化は
鯨にもイルカにもある。
人間のオフレコの会議は、
たいていうわさ話か
そうでなければ、
インサイダーで終わる。
運命
運命は天体の運行に支配されていると考えられたが、
現在では運勢は経済に支配されていると考えている。
科学者は星々やお金よりも
遺伝子がより現実的に有機体の生命を支配していると考えている。
しかし、人々の運命を
もっとも強く支配しているのは
言語である。
言語は自らを解放できない運命
を嘆いている。
燃焼
太陽はいちども燃えていない。
水素がヘリウムに変換される
熱核融合反応によって
エネルギーを放射する。
燃料電池でさえ、燃えていない。
化学エネルギーから電気エネルギーへの変換
は純粋な化学電池である。
熱エネルギーを伴う燃焼の概念は
言語をも酸化させている。
脳
できなかったことよりも、
しなかったことで
年齢よりも早く老いていくのは
人間の脳だけだ。
生成文法
Think globally, act Locally.
は、そもそも命令形でつまらない。
命令形を容認しない場合の
上記のエコロジー主義者の傲慢さに対する書き換えには
構造の発明が必要だ。
Nothing can change locally without changing everything else.
二重否定は最終的に目的としている容認された文法にたどり着く。
自己のテクノロジーは命令形には無関心だ。
そして、エコロジーシステムに
目的語を伴わない命令形は存在しない。