国債は戦費を公債で賄うための厚い外套であったが、
同時に、その下で債務不履行で凍えている姿も隠してきた。
いつものように金利(=配当)は見せ金だ。
月別アーカイブ: 2009年12月
あまりにも単純すぎるデフォルト
デフレからスパーインフレに移行する段階、
つまり経済がより悪化するにしたがって、
人々は価値を決定するシステムにより疑問を抱くようになる。
そして、奪うか奪われるかという単純さと残酷さの正体は、
資本主義の目的が資本主義自体が崩壊する初期設定(=デフォルト)
にあったことに気づくだろう。
あまりにも単純すぎるので、
経済学にもノーベル賞が設けられたのだ。
デフレ家電
お米を電気炊飯器でおいしく炊くのは簡単だ。
玄米を圧力式の電気炊飯器で炊いてもおいしくできる。
天然酵母パンを電気パン焼き器で焼くのも
ほとんど同じくらい簡単になった。
そして、ご飯よりもパンは水分量が少ないので
冷凍庫でも風味を保存しやすい。
最近、これら道具類はほとんど同じ価格になただけではなく、
小麦粉などの材料が同じなら、電気パン焼き器で焼いた自家製のパンは
天然酵母から作るプロのパン屋さんのおいしさと
ほとんど差がなくなってきている。
さらに、決定的なことは保存剤入りの大量生産品を買うよりも
安価にできることにある。
炊きあがりのお米をスーパーで買う人はいないように、
焼きたてのパンをパン屋さんで買う人はいなくなるだろう。
境界線
宇宙とは、
地球の地上約100km以上の観測可能な球状空間のことではない。
137億年前に生まれた物理的な宇宙全体は部分にすぎない。
宇宙という境界線はない。
宇宙は生成・膨張・収縮・消滅するすべてを含む。
すべてには、同時的と非同時的がある。
世界経済不況は、境界線だらけだ。
だから同時に起こる。
人間の意図によって。
習慣
人類にとって深刻なことはほとんど作られたものである。
例えば9.11と連動した経済危機。
不安と恐怖を受け入れる習慣は
ますます利用されている。
デフレ
ノウハウがない正規労働者にも、
悲しい長い昼と
楽しい短い消費の夕暮れと夜がある。
消費がなかったら、
苦痛なほど退屈してしまうなら
すでに見えない牢獄の模範囚だ。
少子化の目的
児童手当を支給すれば、
子どもを作ろうとする人が増えるという。
「子どもを作る」と表現する人が増えたことと
少子化は比例している。
「子どもは授かる」と表現した時代の子どもの
総人口に対する人口比率と子どもの死亡率は比例していた。
「子どもを授かる」と言う表現は理にかなっているが、
「子どもを作る」と言う表現は、
単に非科学的だけではなく、傲慢で無知だ。
人間はまだ自動車を作るように
運転手付きの自動車は作れない。
食料とエネルギーが十分にあれば少子化になる。
出生率の低下と高齢化は産業社会の目的だったのだ。
少子化と高齢化で困るのは、税収に飢えた国家と
産業社会の富を根こそぎ収奪するグランチだ。
デリバティ豚
豚は太らせてから潰す。
しかし、うっかり太らせすぎて
餌代の金利に追われて
だれも潰せなくなった。
国家でさえ。
そして、
派生的で独創性がない人(derivatives)から愛されている
豚のために一生働くことになるだろう。