われわれの細胞がテンセグリティ構造を
採用しているにもかかわらず、
テンセグリティの内部に住むことは
もっとも困難なテクノロジーの一つだ。
細胞膜自体が流動性をもっているのはなぜか。
細胞膜(細胞壁)が細胞内外を隔てている静的な構造体を形成している
という概念から絶縁して、
細胞がテンセグリティ構造を導入した理由を真に理解できるのは
個人がこのテクノロジーを実用化したときだ。
原型質膜(細胞膜)は構造ではない。
月別アーカイブ: 2010年3月
実践
だれでも興味をもって学んで
経験したことはけっして忘れない。
しかし、実践することはもっとも難しい。
理解するのはずっと後だから。
超遠近法
エッシャーをシナジェティクスの視点から分析している時、
エッシャー作品自体からエッシャーの気づいていない遠近法が発見された。
私は結晶学的な3つの操作「並進」「回転」「鏡像反転」を組み合わせた
「超遠近法」という概念と技法を一般化した。
『滝』や『物見の塔』などの作品に対して超遠近法の操作を行うことで,
不可能な構造を可能な構造へと転換することができる。
この発見は、美学理論においても
2次元でさえ3次元の特殊化された表裏のハイブリッドとして解析する
シナジェティクス理論の有効性を証明している。
参照
http://synergetics.jp/tensegrityblog/
ネクスト・エッシャー「超遠近法」について その1
少年
「少年老い易く、学成り難し。一寸の光陰軽んずべからず。」
は朱熹の詩文集に存在しない。
そもそも男色と学問にその若い時を惜しんで過ごせという
川柳のような風刺かもしれない。
私の経験では、
「学老い易く、少年成り難し。先験的概念軽んずべからず。」
である。
作業仮説
プラトンの「神は永遠に幾何学する」よりも控えめに
シナジェティクスは絶えず包括の神を想定している。
賢人学習
苦労したからって、賢くなるわけではない。
用心深くなるだけだが、
子どもが苦労しなくても学習できるのは、
より信頼する人間になっているからだ。
テンセグリティとは何か
テンセグリティは美しい。
それを見る目を持っているからではなく、
われわれより前から存在していると感じるからである。
1949年までテンセグリティの概念に関して
あらゆる科学と技術の歴史の中で
類似と相似も存在しなかったにもかかわらず。
モデル言語 再考
最近私はテンセグリティ原理から
テンセグリティシェルターに不可欠なテンセグリティモデルを発見した。
発見されたシナジェティクスモデルは何も隠してはいない。
しかし、つねに別の見えるモノを隠している。
発見とは、見えるモノと見えないモノによる
葛藤が引き起こす最初の神秘である。
モノとはモデル言語である。
類似と相似
類似と相似を区別するのは
幾何学の概念ではなく
メタフィジックスである。
シナジェティクス的鍛錬
私はこれまで千個以上のシナジェティクスモデルを再現してきた。
そのためには1万日以上の思考実験を日課としてきた。
デザインサイエンスは人類で最長の教育期間を必要とする。
クロノファイル