月別アーカイブ: 2010年5月

ナノチューブ

ナノチューブは実験室で作られた先端科学の産物である。
その後、地球に落下した隕石にはありふれた物質であることが分かった。
人間は自分達が作り出すテクノロジー以外は
自発的に認めないほど礼儀知らずだから、
それ以外を「自然」と呼んでいる。

転換期

良識のあらゆる基盤が崩壊している。
金儲けはできないが、
知識の獲得範囲が急激に拡張している
転換期にいると理解しなければならない。
知識はこれまでお金以上に奪われ続けていただけだ。
いま起こっているのは商品の過剰生産よりも
インデックスのない知識の過剰供給である。
地図のない遠足は冒険以上に危険だ。

システム

孤独を求めないように
共同性にも期待しない。
あるいは、
静寂に身を置きながら、
夕暮れの雑踏を懐かしんだりするように、
思考はいつもよろめいている。
システムが目的に向かって動いているにもかかわらず。

神秘

シナジェティクスの原理は、しばしば神秘的である。
しかし、シナジェティクスに神秘を導入すればするほど
原理の発見から遠ざかるのは、
経験が神秘の対象ではなくなるからだろう。
経験には、複数の経験が互いに及ぼす関係を
考察することが含まれる。

武器

人類の初期の基本的な武器でさえ
石ではなく
秘密であった。
その秘密を守るための
言語と記号の存続期間は
加速度的に短くなっている。
これらの秘密が人類の暮らしを豊かにしてはいない。
より奪うための言語と記号が
つねに生まれ変わるかぎり。

経験

間違った経験を他の個人と共有する重要性を認識するまで
どんなデザインを学ぼうともその現実化が停滞するのは、
デザインはそれらの経験された事実を含む
秩序から形成されるからだろう。

コンセプトモデル

認識から客体を除外できないように、
概念から主体を除外できない。
高額または発売予定のない燃料電池車のコンセプトモデルは
どちらも除外している。
水素を地球惑星の地下資源に依存するかぎり。