テンセグリティでは圧縮材には圧縮力、
張力材には張力しか機能しない。
一方、大黒柱」はその両方をつねに受けているのである。
テンセグリティの圧縮材はより軽量化された「大黒柱」ではない。
増加する自重を大地に流す以外の方法で、
もっとも重要な唯一の「大黒柱」は構造を統合することはできない。
テンセグリティは「力を視覚化」する形態ではなく、
圧縮力と張力の作用の純粋な分離によって
その新たな相互作用における反対称的な張力的統合の優位を
最初に視覚化した原理モデルである。
こうして
自然を再現できないすべての「大黒柱」は
テンセグリティの発見とともに失業しているのである。
しかし、政治経済における分離と統合では、
けっして唯一無二の「大黒柱」を否定しないのが、
すべての「権力構造」の特徴である。