月別アーカイブ: 2010年7月

束縛

束縛を受けていない電子は
他の粒子との相互作用から生まれた概念である。
物理的な自由は、
すべての強制をにくむ行為からは生まれない。

相補的な機能

圧縮と張力、
この分離と統合はテンセグリティの本質だ。
これはテンセグリティに関するもっとも単純な
メタフィジックスである。
言い換えれば、圧縮材には圧縮力を
張力材には張力のみが作用するとき、
その構造は張力によって完全に統合されていることになる。
さらに、この非鏡像的で相補的な機能が
互いに純粋に分離されないかぎり、
構造はけっして doing with moreを達成できないことになる。
これまで、この分離と統合の概念は
「分割と統治」として間違って置き換えられてきた。
あるいは、
「分析と総合」「微分と積分」と言った認識方法からは
テンセグリティはついに発見されなかった歴史を説明できる。

既製品を使え

「既製品を使え」
とバックミンスター・フラーはいった。
第2次世界大戦後、毎年数十万種の化学物質が合成されてきた。
しかし、宇宙の既製品とは有限な92種の化学元素である。
大気中よりも地下資源の元素の独占を優先したグランチが
もっとも怖れているのは、
宇宙の92種の元素の存在比にしたがった利用と再生である。

見返り

原理は論理的に発見されないことを
理解できるほど頭のいい人が
実際に原理を発見できないかもしれないのは、
非論理的な思考を排除した見返りに
頭の強さも失ったからだ。

過剰なコト

肥満に対して防御しにくいのは
長い間人間が飢えていたからである。
過剰情報にたいして防御しにくいのは
あまりにも長い間
個人に真実が閉ざされていたからである。

詩は一行の情報量がとても多い。
優れた幾何学モデルも情報量は多い。
しかし、発見されたシナジェティクスモデルには、
情報量を減らすシンタックスが包含されている。

浪費

構造物は物質の浪費によっていっそう単位あたりの強度は低下する。
テンセグリティは一種の合金である。
真の構造では単位あたりの強度は飛躍的に増加する。
浪費は大地に不動を前提にした建造物によって
社会化されてきた。