考えるときに時計を見るのは悪い習慣だ。
メールを読むのも控えよう。
重要なメールを送信する機会が
ますます失われるから。
送信よりも受信が多い生活は
エントロピー的だ。
太陽系では
もっと考合成をしよう。
月別アーカイブ: 2010年8月
条件反射
良いことが潜んでいる可能性があれば必ず起こる経験よりも
不具合が起こる可能性があれば必ず起こる経験のほうが多い
のはなぜか。
不具合を良い兆しとして歓迎しない条件反射からだろう。
ねじれ
国会議員もメディアも
「ねじれ」国会という概念を頻繁に反復している。
自然界では「ねじれ」は
スパイラル(渦巻線=spiral)か
ヒリックス(コイル状螺旋=helix)である。
日本語では共に「螺旋」であるが、
蚊取線香のような螺旋はスパイラルであり、
2重螺旋のDNAではヒリックスが正しい。
ではなぜ自然界では、
このような「螺旋」が頻繁に形成されているのだろうか。
直線以外で成長するときの最短距離の経路を形成するからだ。
螺旋とは回転運動の軌跡であり、軸回転のないシステムは存在しない。
(地球も月、太陽系そして銀河系もそれらのより外部から観察すると
螺旋運動を形成する。)
現在の国会がねじれているのは
見えない権力が選択する最短経路だからである。
つまり、いまや権力構造は有機体のように
螺旋を描きながら確実に成長している。
螺旋はDNAのようにもつれにくく、
柔軟な安定した構造でもある。
ねじれをつねに排除するための
二大政党政治的民主主義とメディアの
ねじれに対するナガティブな言説は、
このねじれ構造の真の機能を見えなくするために
権力自体が作り出した偽装なのかもしれない。
遭遇
科学的原理に遭遇した経験を語る
科学者は僅かである。
その経験はとても科学的ではないからだ。
原理の存在という
神秘を認めない限り。
功利主義
人はよりよいモノを選ぶ傾向がある。
低級な喜びよりも高級な喜びを選択できる。
しかし、資本主義と共産主義は共に
生まれてからは選べない。
この功利主義のデフォルトは、
政治革命(=戦争)でなければ
変えられないことを意味している。
ここに最大の資金提供とその金利が発生する。
このデフォルトについての
アカデミックな研究は現在も禁じられている。
魚屋のリダンダンシー
お盆が始まる直前の
大きな生蛸の足1本は1500円だった。
翌日、きれいな赤いゆで蛸になって750円だった。
さらに翌日はぶつ切りで半額になっていたが、
パッケージも半分の大きさになっていた。
魚屋の蛸の100グラムあたりの価格を変えたくない戦略は
誰かに買わせるチャンスを増やすアイデアになったかもしれないが、
鮮度が落ちても蛸の価値を下げないのは
経済学に反している。
家(内)と外
家で仕事をするのが好きだ。
最近は家で講義もできる。
考えてみれば、
私はこの20年間ほとんど家にいる。
その間に6回も引っ越したので
このねぐらはけっして固定的なものではなかったが、
家で経験することは
夜の裏庭のように
いつも銀河系に続いている。
私はできるだけ家から出かけないで
「外」にいたい。
人間はこの「外」からやってきたから。
静的な幾何学
お金と富の違い、そして
産業と銀行と有価証券の機能とそれらの相互関係についての
経済学を理解することと
科学と工学そして教育一般の欠点を発見することが
含まれないシナジェティクスの学習は
堕落した静的な幾何学(=シンメトリー)である。
自然に存在する
どんな「構造とパターン」も発見できないだろう。
場所
人々は矛盾した場所にいる。
そこは確実に愛される場所だから
平凡さが支配している。
下ごしらえ
テレビの料理番組で
簡単な焼きそばのレシピを紹介していた。
5分でできるレシピに興味があったが、
料理人は「下ごしらえ」から
5分と紹介していた。
あらゆる仕事の99%は、
「下ごしらえ」に費やされている。
学習と労働のほとんどは、
環境の整備にある。
もしそうでないなら
あなたは21世紀の新たな奴隷の条件を備えている。