月別アーカイブ: 2010年8月

時と金

忙しい時と暇な時は、
時計を見ている。
必要なことを考える時は
残高を見ている。
本当に興味があることを実行する時は
それらを見ていないだろう。

秩序

多くのものを理解したが、
何も発見しなかったことは矛盾しない。
真に自然を理解する方法こそ
経験したことを秩序づけることによって
発見するしかないからだ。

夢は逃げない。
逃げるのは足の生えた人間のほうだ。
夢は消えるのみである。
誰にも気づかれずに。

こだわり

こだわっているときには
案外何もできない。
何も新しいことは
認識していないことがある。
しかし、物事を現金化または取得できるときは
こだわりの結果だ。
このシステムでは
認識と現金化は同じ言葉(realization)で語られる。
言葉は最大の発明に違いない。
支配するために
支配される側に気づかれないのだから。

テクノロジーの定義

人間がどんな生命にも容認される方法で
基本的な環境の変化に適切に意識的に関与できる
テクノロジーはつねに発見されてきたにも関わらず、
人間は最良のデザインを生み出せる
という幻想を抱いてきた。
魅力的になりたいという欲望を実現する
デザイナーに過度の自己愛を許してきたのは
われわれの弱点からではなく、
テクノロジーの定義がまだ暗黒時代に属しているからだろう。

黒い最短距離

ピカドン(ヒロシマ原爆)で
一瞬の内に焼かれて吹き飛ばされたという。
しかし、次の瞬間に大量の人間が
川の水と建物の破片とが一緒に吸われて
上空に螺旋を描きながら
成長して黒いキノコの笠を開こうとしていた。
巨大な核エネルギーは最短距離を選んだのだ。
原爆で吹き飛ばされたのではなく吸引されたのだ。
大量の放射性物質は1時間後には上空一万メートルまで上昇した。
これが黒い雨となって
夕立のように激しく降下した。
ヒロシマ平和記念館で今日も上映されている原爆の瞬間のCGは
科学的に根拠をもたない黒いキノコの成長である。
これらを監修した物理学者たちは
原爆を巨大なダイソンの掃除機と見立てていないようだ。
つまり、吸引と排気が動的に均衡したトルネードと
同じとは考えていないのである。
この兵器は2種の機能から成り立っている。
核爆発エネルギーによる大量殺人と
大気圏を利用した放射性物質の吸引とその効果的な拡散である。
http://two-pictures.net/mtstatic/2009/07/post-1245.html

読書

何か本を読むと考えてしまうが
考えているときに本は読めない。
読書ばかりしてしている人は
何も考えたくない人だ。

単純な方法

難しく考えるよりも
より単純に考える方が
難しいのは、
他人によって勧誘されるか
強要された表面的な無数のふるまいに埋没するように
現実が生成され続けているからだろう。
われわれが属するこの現実から離れるには
問題よりも方法が優位になるだろう。
シナジェティクスから
複雑系ではない
単純な方法に関する操作主義を学べる。

先験的

メタフィジックスは
そもそも「荒唐無稽」だ。
しかし、現在の銀行の利子率の歴史的根拠もまた
それ以上に荒唐無稽だ。
子牛の出生率と生存率の統計以上ではなかったのだから。
知的産業社会における銀行の利子率こそ、
いよいよ荒唐無稽だ。