家は、地上における住むべき場所に適応するために、
大きな距離を短時間に安全に移動する航空機や自動車のように、
デザインされてこなかった。
しかし、いまや平均的な人間でさえ
3年に一回の割合で引越しをしている。
高齢化と出生率の低下で
都市でも農村でも誰にも貸せない空き家は増加している。
空き家とは、
高価すぎる移動しない、しかも短命な道具を
個人が所有しすぎた結果である。
有機体生命が必要とする真の機能は
未だデザインされていない。
土地資本主義の許認可システムで働く
21世紀の最後の奴隷たちに、
外部化すべき道具のデザインを依頼してはいけない。
彼らに宇宙の要求に基づいた諸機能が意識的にデザインできない以上、
富は失われるばかりだから。