水素と酸素がそれぞれ
水に似ていないように、
テンセグリティモデルは、棒と紐に似ていない。
テンセグリティは人間がデザインした形態ではなく。
構造の構成要素が化学反応した結果である。
この構造が自律的なのは、
その反応の結果が動的に安定しているからだ。
発見されたほとんどの化学反応は論理的には考えられなかった。
実験によって原因と結果に例外のない整合性があるから
自然を論理的に再構築しているのである。
真の構造の構成要素は、
テンセグリティの発見によって
はじめて発見された。
言い換えれば、構造という言葉ができたとき、
まだ誰も構造を定義できていなかったのである。
きれいな水がきれいな水素と酸素から形成されていなかったように、
美しいテンセグリティはけっして美しい棒と紐から形成されない。
圧縮材と張力材からなる非鏡像的な相補性
または
非連続の連続性の概念の発見こそは、
構造とパターンに高度な単純さを探求する
シナジェティクスの成果である。
自然は構造とパターンの宝庫である。