根無し草

何度も移し替えられと植物の成長は遅れる。
しかし、人間は移動するごとに
より環境に適応するテクノロジーを習得する。
その学習能力を恐れた支配者は
「根無し草」という規範を
より移動しないように
人間たちに植え付けてきた。
(しかし、実際の「根無し草」は移動したがらない植物よりも
光合成機能をより強化して浄化作用に機能している。)
われわれはいま再び
個人に対する外部規範の内面化を
道徳に変換するテクノロジーが
環境に適応するテクノロジーよりも
強力に機能する時代にいる。
規範は植え付ける毎に成長してきたから。