月別アーカイブ: 2011年2月

熟考(consideration)

熟考しすぎると
チャンスが逃げる心配をするが
たいていは
取るに足らないアイデアが消滅するのである。
熟考したがらないのは
アイデアがより消滅する思考法に
耐えられないからである。
思考が他人のアイデアに依存しているかぎり
熟考は自己のテクノロジーに属する。

(続)ミクロビオティック

ミクロビオティックは
カロリー計算の対象から
水や微量元素を除外してきた。
微量元素であるマグネシウムを
3ヶ月間連続的に摂取しなければ
どんな健康人も突然死するにも関わらず。
植物でもマグネシウムが欠乏すると光合成は
いち早く減退する。
この惑星の生命維持は
前世紀のカロリー栄養学だけでは賄えない。
少なくとも
グランチの子孫たちは
自然食以外信じていないだろう。

ミクロビオティック(反・長寿食)

この半世紀間の
急激な人口増加を維持したのは
ゆっくり確実に死ねる
短命食が豊富になったからである。
たとえば、
廃棄率60%以上の
カロリーたっぷりの給食からはじまった
第2次世界大戦以後の
世界的なミクロビオティック戦略では
初潮さえコントロールできる。
短命食で初潮を早くすれば
人類は確実に人口増加する。
そして、カロリー食の基準に最適化した
Microbiotic Seed(=短命種子)として
惑星を覆うのだ。
この種子は短命にも関わらず
多量のエネルギー消費をしなければ
生存できない遺伝子コードを備えている。

寒冷都市

道路に雪が数センチも積もれば
除雪しなければ車は安全に走れない。
もっと多い場合は
雪を道路の両側に廃棄するのではなく
雪を一定の厚さに塗装して堅い表面に凍結させる。
しかし、極低温が続かないとこの表面は
昼間の太陽光で簡単に溶解してしまう。
表面が溶けたこの道路ほど危険な道はない。
高性能な4輪駆動車でさえ直進は困難だ。
快適な交通手段と安全性を確保するには
高性能な除雪車ではなく一定の低温が必要だ。
昼間の太陽光で簡単に溶解しない場所には
つまり、北海道よりも緯度の高い場所に
世界の多くの大都市が形成されているのは
年間の平均気温からではなく
真冬の昼間の最高気温からである。

何も知らないことに気づくために
学ぶ人は少ない。
学校のような安全な場所で
知識を増やす方法に
魅力を感じてしまう。
知らないことを
知るプロセスは
それ自体
もっとも純粋な知である。
その知こそ、
しばしば知識そのものより
大きな知を生み出す。
何も知らないことを知る
喜びと共に。

(続)非同時性

世界同時恐慌

世界同時革命
そして
学校における一斉授業までも
理解を同時性に求める
歴史的な習慣を利用した
権力構造のもっとも退屈な思考法である。
という
同時的な認識も望んではいけない。
理解は
宇宙と同じように
非同時的でかつ同時的だから。

非同時性

チャットの優れた機能は
非同時的に
言語で理解できる関係を作る
最初の道具だということにある。
関係性のバッテリーなのだ。
しかし、
twitterの公開機能は
同時性に利用されている。
同時性がないとリアルだと感じない傾向は
奴隷になる条件に利用されている。

方位と風

方位を望まなければ
風はありふれている。
風を望む前に
港を決めれば
風は吹く。
港より先に
風がデザインされた。
そして
風の吹かないところに
港は造れなかったから。