月別アーカイブ: 2011年3月

電気的宇宙

バイオ・スフィアには
つねに電磁気学的な相互作用がある。
その結果、地球には稲妻が1秒間に100 回、
1 日あたり、864万回発生している。
都市が計画的に停電しなくとも
電気的な宇宙は
計画的に存在する。

真実

幸福になりたければ
自分にとって何が大切かを考える。
それで人の生き方が決まる
という幻想が終わる。
真実を知りたければ
すべての生命にとって何が大切かを考える。
それで未来の環境が決まる
という現実が始まる。
そして、
だれも見たことのない今を
生きるために。

生物的半減期

「プルトニウムによって発生する人体の障害を
直接実験で確かめるわけにはいかない」
というエセ人道主義が今回の被曝を招いている。
セシウムやプルトニウムが体内にとどまる時間を表す
生物学的半減期は、
ヒロシマとナガサキで
原爆投下後から開始された軍事的な放射線医学による
半世紀に及ぶ長期的な調査結果から
わかったのである。
(長崎に投下された原子爆弾はプルトニウム239である。)

惑星地球のエネルギー収入

人類にとっての宇宙エネルギーの収入はすべて、
水力、潮力、波力、風力、
植物が生成するアルコール、メタンガス、火山活動といった、
われわれの重力と星(その99%が太陽)が
もたらす宇宙の配当から成り立っている。
人類の現在の総エネルギー使用量は、
そのエネルギー収入の割合から見れば1%の、
さらにその100 万分の4 にしかすぎない。 バックミンスター・フラー
☆『クリティカルパス』序章- -世界権力機構の黄昏 
(バックミンスター・フラー著 梶川泰司訳 白揚社 2007)
                                               

<システム>

より危機的な事態は
炉心溶解の情報を
人々から奪う<システム>が招いている。
例えば
原子力発電で得られた電力のコストについて、
経産省はけっして公開しない。
この<システム>さえ
エネルギー欠乏論によって
大気圏内に原子炉をデザインしてきた
<見えないグランチ>の下部構造である。

非常事態

この非常事態で
もっとも重要なことは
問題を解決するためのマニュアルが
最初からなかったということだ。
われわれがもっとも危機的な失敗から
学びつつあるのも、
結局は、
犬のしっぽに散歩を依頼した歴史には
マニュアルが見つからないからである。
だからこそ、
知性を使うことを余儀なくされているのである。