月別アーカイブ: 2011年3月

放射線量

正門付近の放射線量は現在
8217マイクロシーベルト(1時間あたり)
一般の人が
自然界から1年間に浴びる量の8倍を1時間で浴びる場合
24X365X8=70080倍が
自然状態との相対比である。
しかし、
NHKの字幕は「1年間に浴びる量の8倍」
と表示する。
年間被ばく線量限度千マイクロシーベルトから見ると
放射線量の解説は不正行為そのものだ。
5マイクロシーベルト(1時間あたり)を超えたならば
屋内待避するのは法律である。
問題は予測的に
どの地域の人々が
いつ退去しなければならないかである。

1号機+2号機<3号機

このメルトダウンから
人々を救うのは
現場で致死量の放射線を浴びて
命を投げ出す労働者しかいない。
3号機は特別だ。
残された50人を騙してはいけない。

しっぽの思考力

この物理的メルトダウンを
巨大地震と津波のせいにしてはいけない。
個々人の思考力が長期にわたって
メルトダウンしていたからである。
たとえば、
国家が指導する現状の節電や停電で
40万人難民の生命維持を
直接支援できていない。
NHKの情報統制が最優先されたが
それ以外の緊急災害時のテクノロジーは
ほとんど確立できていない。
災害地の人々に飲料水もないが
メルトダウンの情報さえ
いまも知らされていない。
災害地に過剰な毛布ではなく
無数の移動型の衛星インターネットを
配布しない本当の理由を知らない。

計画的無知

計画経済が共産主義の独裁によって為されたように
エネルギー独裁者は
計画停電でこの危機をコントロールしようとしている。
無能さを覆い隠すための
この効果的な方法は
情報操作(情報公開のタイムラグも含む)から始まった。
エネルギーの不足(電力供給能力がすでに15 %減少 )は
食糧の不足と同様に
欠乏によってより支配され易くなる。
同時に
無知がより増大しやすくなるのである。
あるいは、
無知をより増大しやすくできる。
計画的無知は
民主主義でも発展してきた。
ーーーーーー犬のしっぽに散歩を依頼するかぎり。

権力構造の黄昏

国家は
戦争以外の方法で
これ以上の歴史的危機を実現できないだろう。
1.最大規模の自然災害と難民
2.核兵器とそれ以外での最大の被爆者数
3.それらが引き起こす経済恐慌
第2次世界大戦以後、
太陽系に2番目の小さな太陽のために
約10トンのプルトニウムが大気圏内に放出されてきたが
電気エネルギーを
原子力エネルギーに求めた権力構造は
危機の増大に比例した
解決能力の無力さの増大と共に衰退しはじめた。
この権力構造の黄昏は
惑星地球を賄う電気エネルギーは
太陽光エネルギーの変換で十分であるという
科学的事実の認識によってより加速するだろう。

爆発から爆破へ

電力会社は公益事業体である。
電気料金の徴収で運営される、
この公益事業体は
硬直した言語でユーザに事実を隠蔽し始めて
はや3日目である。
電力会社は
この原子炉事故の
「ファイアーウォールの不備」についての釈明をしないまま、
戦後初の計画停電と同時に、
原子力発電所の計画爆破(爆発ではなく)を
セットで企画した。
ついに彼らは、
機能不全になって暴走するエネルギー装置を
段階的に爆破し始めた。
しかしそれも、
原子炉が融解するまでの圧力低下のための
単なる時間稼ぎに見える。
3号機の危機に対して
「屋内退避」という勧告しか思いつかないのは、
彼らが混乱しているのではなく
炉心溶融に対する意図的な隠蔽工作だ。
爆破しなかった2号機もついに
炉心溶解の条件を揃えはじめた。

水素爆発

「水素爆発」は
そもそも理科の実験などで行われる、
フラスコ内で水素の爆発が起こったときの現象である。
しかし国家は
原子核物理学にはない
この新たな概念を用いて
プルトニウムの核反応を説明しようとしている。

ガイガーカウンター

ナビといっしょに
ガイガーカウンターを車に搭載すれば、
非常車両になる。
しかしガイガーカウンタ-は
すでに売り切れている。
個人以外の誰が
それを買い占めたのかを知れば、
今回の危機の深刻度は正確に把握できる。

超専門分化

ある地震学者が津波の痕跡調査から、
リアス式海岸における
1000年に1度の大地震の周期を解明した研究結果を
メディアで公開していた。
しかし、この独創的な研究者は
その研究過程で、
当該地域に複数の原発を作ることへの反論を
科学論文にしたことがあるのだろうか。
もししていれば、今回メディアからは無視されたばかりか
その研究費さえも確保できなかっただろう。
科学者たちは、
〝目的を欠いた視点を持たなければ研究を維持できない”
というコロニーを形成している。
99%の論文は、
生命維持にとって「アブノックス」である。
しかし彼らは、この冗長度を「学問の自由」と呼んでいる。