月別アーカイブ: 2011年3月

プルトニウム・ビジネス

プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)を一般の軽水型原発で核反応させる
プルサーマル発電を開始したのは2010年だ。
先ほど爆発した福島第一原発3号炉はこのプルサーマル型だった。
この3日前から予測された爆発を隠蔽するために
「計画停電」は企画された。
1号炉の爆発し拡散したのは半減期30年のセシウムだったが、
3号炉から拡散するプルトニウム239の半減期は24000年である。
電力会社がプルサーマル型の発電を自負する
「耐震安全性の確認」「高経年化対策の確認」
「長期保管後のMOX燃料の健全性の確認」
の3つの技術的条件は
自然のテクノロジーによって早くも完全に否定された。
プルトニウムは置かれた条件で正しく反応しているので
酸素と化学反応しないこの「燃料」は
石油燃料と違って海水で冷却するには数ヶ月かかる規模の
エネルギーを発生している。

在宅勤務

長期的な計画停電で
会社への定期的な出勤は
物理的に困難となった。
移動すればするほど
時間とエネルギーは失われる。
自宅待機ではなく
ネット環境が整備された
長期的な在宅勤務や自宅学習に切り替わるだろう。
通勤・通学は時代遅れである。
通勤・通学を前提として
原子力エネルギーを利用する第3次産業革命は
この災害からリセットされるだろう。

より大きな思考で

計画停電で
プルトニウムは忘れられている。
より大きな被害はこれからだ。
プルトニウムは
原子力発電所よりも長寿命だ。
TVの音声は消したほうがいい。
原子力エネルギー依存型都市人間に
洗脳されて始めている。
より大きな思考で対峙すれば
内なる声が聞こえるだろう。

非直観的マグニチュード

「マグニチュード(magnitude)とは、
地震が発するエネルギーの大きさを表した指標値である。
マグニチュードが1増えるとエネルギーは約31倍、
2増えると1000倍となる」
と言われている。
なんて、まわりくどく
非直観的で抽象的指標なんだろう。
電気自動車やハイブリッドカーの馬力のように、
視覚的な「馬」の単位で示す
相対的な変換方法が分かりやすいように
マグニチュードの概念は
まだ数学的・工学的に、そして普遍的に変換されていない。
災害時に頻繁に使われるマグニチュードは
専門分化された指標であり
時代遅れなのである。
地震速報で流されたマグニチュードMの数字の抽象性は
避難時の被害を拡大したにちがいない。

記者会見

人々がパニックを起こさないように
配慮する代理人たちが、
事実を隠すのではなく
言いたくない場合は
嘘は言わないように編集する。

(続)エネルギー独裁者

二酸化炭素を増加させない
エコロジカルなエネルギー変換を自負する、
このエネルギー独裁者は
政治における独裁者のようには
TV映像にけっして現れない。
われわれが、太陽系でエネルギーからの自律に目覚める
最初の有機体生命にならないかぎり、
彼らは人工放射能(artificial radioactivity=人工的に放射線を出す能力)
と共に君臨し続ける。

原子核

太陽系に
エネルギー危機と
エネルギーの非常事態など存在しないように
すべての原子核はデザインされている。
このデフォルトをデザインした後に
生命を誕生させた真実を
理解できなくとも
受容する時がきた。

エネルギー独裁者

原発は超専門分化されたテクノロジーで建造されてきた。
しかし、どんな原因から始まろうとも
21世紀最初の炉心溶解を回避するための
予測的なテクノロジーは存在していなかった。
同時に、この緊急事態を解決するための
費用と日数は計算不可能になっている。
今回の非予測的な事態は、
ジャンボジェットの墜落が
たとえそのパイロットの操縦ミスであろうとも
原因追及のために職務責任を問われないように
原子力に関わるすべての超専門分化した科学者・技術者が
設計上、管理上のミステイクを犯しても
責任を問わない法律で保護して
彼らを高級で優越的な奴隷条件で雇用する見返りに
強欲な法律家資本主義のグランチが、
原子力エネルギーとノウハウを独占した結果である。

牢獄的概念

炉心溶融事故の解説で
「核燃料」という概念自体が
そもそも正しくない。
化石「燃料」から想像されるような
炎を伴う酸化作用は
核反応過程に存在しない。
「核燃料」は化石燃料を強奪した
グランチが作りだした概念だ。
こうした牢獄的概念こそが
人類を破壊してきた。

偏西風に逆らって

原子炉の燃料被覆管の合金が
1400℃で溶融を始めた。
たった一回の想定外の巨大地震によって
太陽系では太陽以外の原子力テクノロジーが
運営できないことを学習したならば、
ウランの核分裂により生ずるセシウムを
吸引するまえに、
人類の子孫は偏西風に逆らって
航行しなければならない。
すべての原子力発電の専門家連中は
ついに真実をカンニングしはじめた。