月別アーカイブ: 2011年5月

4つの危機

科学的な生産コスト計算から
自然エネルギー以上の
再生的なエネルギーは
存在しないという科学テクノロジーが
20世紀に発見されたことから生じる
4つの危機について

この事実を科学者・技術者が認識しているにも関わらず
専門分化の牢獄(名誉と地位)から脱出できないように
深く法律的に洗脳されている。

放射性物質による環境の浄化コストを
支払う能力もないまま有限な法的責任しか持たない私企業に
原子力テクノロジーを所有させた権力テクノロジーが
放射性物質の日々の予測外の蓄積から致死量に至った
危機的な情況から脱出できない。

記号のテクノロジー(法律言語やメディア言語、芸術言語など)を所有する
法律家資本主義がその本質的な危機的な情況をこぞって隠蔽している。

ほとんどすべての教育機関が
誠実さの欠如から
エネルギー危機を偽装する権力テクノロジーを批判できないまま
疑似民主主義とその奴隷化を加速させ、
真実の探求と精神の自律性をすでに喪失している。
結果的に、これらの4種の同時的・非同時的な危機の連鎖によって
歴史的に前例のない大規模な
こどもの内部被曝が進行している。

本当のコスト

本当のコストとは
機能が失われたときに
ふたたび再生するための
最小限の時間とエネルギーである。
ありふれた水に戻すための
エネルギーコストが2兆円もかかる
原子力テクノロジーでは
その発電コストには含まれないが
電力料金には含まれる。

浄化コスト

原子炉の冷却に使用した海水は無料だったが
汚染水1立方メートル(=約1トン)の浄化コストは
2億円程度である。
このテクノロジーのお陰で
バイオスフィアが43億年かけて
大気圏から放射性の除去に費やした
全コストが科学的に計算できるようになった。

ポリグラフ

「核燃料が圧力容器の外に漏れているとは考えていないが、可能性は否定できない」
ーーーーーー東電
「メルトダウンが1号機で起きた可能性が否定できない」
ーーーーーー経済産業省原子力安全・保安院
頻繁な2重否定の使用によって
事実を誠実に否定しない場合は
既にすべて現実化されていると言っていい。
彼らの硬直した言語は、
データを隠蔽し続けるために
事実に対して
正確な反応をする。
嘘を言うための言語には「構造」がある。
彼らが作り出す現実の「変化」を分析することから
彼らの捏造する「構造」が見える。

余震

そして、
安らぐ場所にいながら
余震に怯えているが、
天井から吊したテンセグリティモデルは
つねに余震に満ちている。
振動を怖れる
すべての概念と習慣は
固体的テクノロジー(=陳腐化された軍事的要塞)
の残像である。
振動を吸収できる
外力分散ネットワーク(Web)の物質化によって
大地の振動と大気の呼吸に調和する
テンセグリティ・シェルターは存在する。

人工気象

雨には3種類ある。
透明な雨、
黒い雨、
黄色い雨。
後者の2種の雨は、
人工的に作られたが
ヒロシマでもフクシマでも
そして東京でも観察された。
21世紀の天気予報では
傘マークのロゴデザインを
3色で表すべきである。

生物有機体

人間が生存するにはエネルギーが不可欠だ。
すべての種についても同様である。
生物の有機体は、
宇宙のあらゆるシステムのように、
純粋な原理で局所的に相互再生する機能から構成されている。
地球上のすべての生命体は
太陽に依存する再生的な
エコロジーシステムに調和してきたが、
人間は種族保存と人口増加の過程で
エネルギーを発生させる道具を独自に発明した。
しかし、火力発電や原子力発電は
地下資源に依存した非再生的な道具である。
主に支配と搾取のために開発された道具は
意図的に非再生的にデザインされてきた。
こうしたタイプの道具の機能は、
人類史においてごく部分的な段階でしかない。
部分的な段階に意図的に押しとどめる
すべての学説やイデオロギー、
そして企業や国家は太陽系では死滅する。
なぜなら生命は、
テクノロジーの集積だからである。

うぬぼれ

人間が想定できないことは
想定外である。
地球が存在しているのも
人間の想定外である。
まして人間が
エコロジーシステムを
デザインしていない以上、
エコロジーは想定外である。
あるいは偶然の産物である。
人間がデザインする組織が
誠実さを欠いているのは
想定内である。
超専門分化が包括性を欠いているのも
想定内である。
誠実さを欠いた超専門分化にとって
自然はつねに想定外である。
うぬぼれた連中は
想定外の偶然を隠蔽するか、
排除する教育を受けてきた。
人間の子孫を教育する
メタフィジックスのかけらもない
原子力エコロジーを信じてはいけない。

緊急事態

首相は浜岡原発の運転中止を要請したが
アメリカは首相に運転中止を命令した。
国民の生命よりも
横田基地や横須賀基地の防衛システムを炉心溶解から
予測的にかつ優先的に保護するという
<間違った理由で正しいことが行われる>
情況が続いている。
つまり、いまは
前例のない
緊急事態なのである。