日別アーカイブ: 2011年6月7日

外破と内破

このところ目がさめてもやはり
福島原発3号炉の核爆発のシーンが脳裏から去らない。
被曝のメカニズムについてのシナジェティクス的考察を
2009年7月9日の<犬のしっぽブログ>から引用します。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
キノコ雲の外破と内破
真空管が破裂することを、内破(implosion)という。
内側に向かって爆発するという意味である。
ヒロシマの原爆は、空中爆発(=外破explosion)であったから
爆発と共に強大な球状空間が真空化され、
ついに、内部に強力な吸引力が発生した。
このもう一つの重力はやがて、上昇する螺旋運動を形成し、
キノコ雲の球体を形成した。
原爆はけっして都市を吹き飛ばす爆発力だけではない。
原爆の瞬間を表したヒロシマ原爆資料館の最新のCGのように、
爆発の放射(=圧縮力)のみに注目する原爆の物理学には、
内部への吸引力としての張力は不在である。
秩序を見分ける方法は、
もっとも大きなパターンの存在を発見すること以外にない。
そのパターンは、概念によってはじめて投影される。
<外破と内破は核爆発では非同時的に発生する。>
kinoko_01.jpg
映像1
最初の原爆のニュースは、共同通信社の特派員による手書きのイラストだった。
キノコ雲の下には、巨大な螺旋状のトルネードが描かれている。
kinoko_02.jpg
映像2
アメリカ空軍が撮影した高度1万メートル上空からのキノコ雲。
キノコ雲よりもトルネードの方が黒いのは、爆発によって形成された放射性物質を吸い上げているからだ。このキノコ雲は排気と吸引の機能を持っている巨大な掃除機と考えられる。電気ではなく、原子力で作動した最初の掃除機だ。
多くの瓦礫と死体、そして元安川の水を大量に吸引した。
これが後の黒い雨となって落下した。
ヒロシマに川がなければ、もっと被爆者は少なかっただろう。

想像力

放射線が大量に出ると人々は
短期間に宿命論者になり,
薬物・アルコール依存,失業,無気力をもたらす。
そして、政府はお札を欲しいままに刷る。
緊急事態の想像力はそれだけ?
母は被曝から半世紀以上も生きて
被曝しない民主主義を夢見ていた。

呼吸

奪う側が
譲渡と贈与を発明した。
人々は貧しく
それらを愛の行為のように感じたから。
ついに、北半球から
放射性物質が無償で譲渡された。
すべてを包む分割不可能な大気こそ
最初に与えられた無常だった。
奪う側すら
自然に呼吸回数が落ちていく
哺乳類になろうとしている。