月別アーカイブ: 2011年7月

医療保障

ヒロシマ以後
地球の放射性元素は
すべて権力構造が所有してきた。
そして、
あらゆる病理学の中で
被曝に関する研究はもっとも探求され
放射線を用いたがん治療と画像診断技術は進んだが
被曝治療ができる放射線治療専門医の教育は
被爆国でもっとも遅れている。
被曝の実態が知られるだけではなく
その原因がわかれば、
膨大な医療保障を
何世代も継続しなければならないからだ。
被曝奴隷に対する定期検診だけは
ふたたび無料であるのは自明である。

(続)疎開

21世紀の疎開とは
安全な場所への避難に見せかけた
軍事訓練である。
身分証明の不要な被災者にすれば
もっとも安上がりな生活支援が兼用できる。

脱獄のすすめ

ガイガーカウンターによる
測定数値が疑わしいのは
測定方法の定義や国家の虚偽だけではない。
極度の放射性のせいで
測定装置が壊れている場合がある。
保険屋の保険、スパイのスパイなどは無数にあるが
測定方法や測定装置そのものを市民が検査できる
生命のための法律はない。
概念は何世紀も前から牢獄に入れられていたので
緊急時に脱獄できても
何をしてもすぐには役に立たない。
しかし、いまを生きるなら
場からの脱出だけではなく
概念からの脱獄なのだ。

洗脳力とは

汚染された牛もブタも野菜も
みんな一緒に出荷されるが
人間だけを
生きるためにその場に留まらせている力。
生得的なメカニズムには
関係しないだろう。

(続)完全食

食品に放射性物質という
無数の見えない地雷が埋め込まれている。
農奴は解放されていなかった。
自由を求めて移動するゲリラ戦には
玄米食が最適である。
放射性物質を排出する機能もある。

完全食

嘘つきどうしの生活支援システムによって
残留放射性は拡散し、
体内で濃縮されていくまえに
この21世紀の内戦に参加する方法は
長期的に生活支援食品をいっさい拒否できるように
玄米食による菜食に替えて
自己変革力を向上させなければならない。
玄米食は緊急時における唯一の完全食である。

幻想

「恋愛は二人で愚かになる」ことだが
原発爆発事故では国家単位で愚かになる。
どちらにも
幻想が生み出す異なった現実が待っている。
前者からは人口増加が
後者からは人口減少が引き起こされる。

非同時的な死

人間は無数に生まれるが
それぞれは一度しか死ぬことができない。
同時的に今を共有するために。
放射性物質のせいで
無数の人々が
個別にゆっくりと
非同時的に死ぬ未来は
統計的に計算できる。
これは科学的な思考だが
国家はその未来と原因に対しては
反社会的な行為を続けている。
非同時的な死を
互いにけっして共有させないように。

大気圏内被曝

節電は原子力・ムラが企てる反エネルギー革命だ。
GHQが指導した農奴解放と財閥解体以来の
原子力・ムラの解体そのものが
日本人という国境線の中の出来事ではなく
互いに遠隔に生活する個人が担うべき
最初のエネルギー革命だ。
大気圏内被曝という
生命の種族維持目的への
長期的な破壊と引き替えに。